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【新作レビュー】 ガルネリウス(GALNERYUS)『Between Dread and Valor』

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!

 

2023年3月1日、日本のヘヴィ・メタル・バンド、ガルネリウス(GALNERYUSの約1年9か月ぶりのスペシャルアルバム『Between Dread and Valor』がリリースされました。

 

コロナ禍の最中にリリースされた前作同様に、”スペシャルアルバム”という位置づけにあるようです。

それにしても、昨日は浜田麻里、先日はラヴバイツを紹介しましたが、ここ最近のジャパメタ関連のリリースラッシュは凄まじいですね〜。相変わらず女性関連が中心ですけど、男性バンドでは近々リリースのアンセムなどベテランの奮起だけが目立ちます。

 

このガルネリウスにしても、先日新作をリリースした陰陽座と同じく、ジャパメタ第2世代(2000年前後に登場したバンド群)として一昔前までは若手だったのに、今やSHUも40s Overとは、、時が経つのは早いものです。

 

さて、今回もスペシャルアルバム扱いで全8曲、うち2曲は短いインストですから、少々コンパクトな作りは否めません。それでも長尺の曲がありますしフルアルバムとは言わずとも、それなりに満足感が得られるでしょう。CDなら単体よりもDVD同梱盤の方がお得感があるでしょうね。

 

さうの方向性は説明不要、何ひとつ変わらず予定調和で安心できる、ガルネリウスの刻印がしっかりと押された高品質でメロディックなメタルが詰め込まれています。前半がメロスピ系で、勇壮な雰囲気を醸し出す曲もありますね。中盤はバンドが言うところのメロハー系で、若干テンポダウンしてメロディ重視な聴きやすい楽曲が並びます。

 

最後に収められた「祈」は、小野正利のソロヴァージョンも存在しており、ストリーミングにアップされているので聴き比べると面白いでしょう。個人的にはガルネリヴァージョンを先に聴いたので、こちらの方がメリハリがあってしっくりきましたね。

 

実は最初聴いたときに、良くも悪くもいつも通りのごちゃっと詰め込んだ音作りで、新鮮味がなくピンとこなかったんです。そろそろ海外録音とか新味を出したほうがいいのでは??と思ってしまったんですが、その直後に浜田麻里の新曲を聴きまして。。同じように演奏陣が曲芸大会を繰り広げる曲調でも、エッジ効きすぎ、音圧強すぎで聴きにくく、クリアで抜けが良くても耳がやられてしまいました(汗)。

 

もう一度ガルネリに戻ると、むしろいい塩梅で聴きやすいじゃないですか(笑)。サウンドプロダクションの観点では、音の分離やクリアさ、音圧はガルネリが劣るのでしょうが、アルバムフルでも断然聴きやすく、それからリピしてたら結構気に入ってしまいました(笑)。この手の詰め込み系のメタルは音質がとりわけ大事ですよね。

 

今回は、ガルネリらしい要素をアレもこれも詰め込んだ、2曲目に収められた9分弱の長尺メロディック・パワー&スピード・メタル・チューン「We are the Resurrection」をピックアップしました!これ1曲聴いとけばあとはOK!と言わんばかりの詰め込み型構成と、怒涛のピロピロを繰り広げる演奏陣には脱帽しかないですね。楽曲の方向性が微妙に異なる前作との対比で、改めて味わうのも面白い聴き方だと思います!

 

聴いてほしい度

87

RUN TO THE EDGE

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  • provided courtesy of iTunes

 

 

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