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【新曲レビュー】浜田麻里「Tomorrow Never Dies」

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!

 

日本の女性ハード・ロック・バンド・シンガー、浜田麻里が、4月19日リリース予定のニュー・アルバム『Soar』からの先行配信曲「Tomorrow Never Dies」を、3月3日に公開しました。

 

日本が誇る歌姫、浜田麻里がコロナ禍を乗り越えて還ってきました〜。前作から5年ぶり、デビュー40周年の節目となるんですね。新曲のタイトルを見たとき、ん?ミスチル?と2度見してしまいました。なんだかミスチルの「Tomorrow Never Knows」と似てますよね(笑)。

 

新作プロモーションの一環で、80年代〜90年代の全盛期に、浜田麻里を完全スルーしていた専門誌(汗)が初めて表紙にしてますけど、売らんがために、背に腹は変えられない音楽雑誌の置かれた状況を表しているように思えます。。

 

さて、今回の浜田麻里を支える参加メンバーをみると、ギターにマイケル・ランドウ、高崎晃、マイケル・ロメオ他、ベースにビリー・シーン他、ドラムにグレッグ・ビソネット、マルコ・ミネマン他、キーボードにデレク・シェリニアン他がクレジットされており、基本は前作の制作陣と被っていますね。

 

激しくメタル寄りに全振りした前作の内容や、当初ノットフェストにまでラインナップされた、近年の攻めっ攻めの姿勢から、同路線で後退はないだろうなとは想像がついたんですけど、この「Tomorrow Never Dies」を聴く限り、その想像は間違っていないようです。

 

細かくド派手なドラムのフィルインから7弦ギターとダウンチューニングのヘヴィなリフと、2バスどこどこが始まった瞬間、う〜んやっぱりそうきたかあ〜と、個人的にはあまりポジティブじゃない意味で考えてしまいました。

 

ピロピロ、ドコドコと音を詰め込みまくった曲芸大会が終始展開されて、肝心の浜田麻里の歌声に集中できないんですよね。。スタジオオタクを自称する彼女自身が、コロナ禍でじっくり作品づくりをした結果、さらなるオーヴァープロデュースが進んだようにも聴こえます。

 

もちろん、世界レベルの群を抜く歌唱力を誇るヴォーカルパフォーマンスは、そこに埋もれるはずもないんですけど、単純に彼女の声の魅力をもっとじっくり聴きたい、味わいたいと率直に思ってしまいますね。

 

スマホのスピーカーで歌メロだけが大きくなるように聴くと、メロディはむしろ往年のジャパメタ的で良いですし、今回は、後半の超音波みたいなシャウトを除けば、そこまで高音を張り上げていないので勿体ないがします。歌と演奏がまるで分離してるように感じてしまいます。

 

ネットの反応を見るとかなり良いようですし、このアンチエイジングなヴォーカルと現代風の音作りのメタルに振り切った近年の方向性を、7〜8割のファンはむしろ好意的に受け止めているようです。

 

筆者はデビュー作から全作を聴いてきたファンとしては少数派かもしれないですけど、、ハードでポップな音楽性の中で、年齢なりに成熟した浜田麻里ヴォーカルの魅力にもっと触れたいと思っていますし、そう願うファンもおそらくいるでしょう。

 

まだオープニングナンバーだけですので、アルバム全編が前作よりもバラエティに富んだ曲調になればなあと、わずかでも期待しつつ、発売タイミングでまたレビューしていきたいと思います!

 

聴いてほしい度 

75 

Tomorrow Never Dies

Tomorrow Never Dies

  • provided courtesy of iTunes

 

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