【楽曲紹介】マディソン（MADISON）「Laydown Your Arms」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル！な楽曲を紹介していきます！

スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンド、マディソン（MADISON）が、1984年にリリースした1枚目のアルバム『Diamond Mistress』の1曲目に収録。

ヨーロッパのデビューに始まる、当時の北欧メタルの波において、期待の新星として注目されたのがマディソンでした。専門メディアでのプッシュの影響が何より大きかったですが、メロディ重視の姿勢と、北欧のメタルバンドのみが醸し出す独特の透明感が、日本のHM/HRファンの嗜好にどんぴしゃでマッチしていたのは、間違いないでしょう。「神嵐の序曲」なんていう邦題も、情報の少なかった北欧メタルシーンの、未知なるイメージを掻き立てられましたね。

マディソンは北欧メタルを代表するヴォーカリストの一人、ヨラン・エドマンのキャリアの原点でもあります。マディソン後は、ジョン・ノーラム、さらにイングヴェイ・マルムスティーンとのコラボという重責（笑）を経て、ストリート・トークを始め、次第に”ヴォイスオブ北欧メロハー”のイメージが定着したヨランですけど、マディソンでは初々しいながらも、比較的メタル色の強いパワフルなヴォーカルスタイルを披露してくれます。

メロディック、様式美といった括りで語られるメタルが、当たり前のように溢れ返り、聴き慣れてしまった今、改めてマディソンを聴くと、メロディック・メタルとしての音像自体は、未完成に感じてしまうかもしれません。とはいえ、特に今回ピックアップした彼らの代表曲「Laydown Your Arms」が放つ原石としての魅力は、今も全く色褪せていませんね。

イントロからツインギターを最大限に活かした劇的な展開、若さに任せて疾走するスピード感に溢れた曲調の中で、ヨランの伸びやかなハイトーンヴォーカルとギターの美旋律が乱舞していきます。とりわけ長尺で繰り広げられるギターソロは、ツインギターが絡み合う見事な構成ですね。北欧メタル史に残る永遠の名演、名曲のひとつであることは間違いないでしょう！

ぜひ、一度聴いてみてください！