※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ホーリー・ソルジャー(HOLY SOLDIER)が、1992年にリリースした2枚目のアルバム『Last Train』の 2曲目に収録。
ストライパーの成功に伴って、そのフォロワーと言えるクリスチャン・メタル系のバンドが、80年代当時に続々登場していきましたけど、MASSと並んで注目されたのが、ホーリー・ソルジャーでした。ストライパー同様に、メロディを重視したサウンドだけでなく、LAメタル然とした粒揃いなルックスも、ストライパーのファンにはアピールしたポイントでしょうね。
クリスチャン・メタル・バンドとして、海外ではよく知られているブラッドグッドのメンバー、デイヴ・ザッフィーロが、ホーリー・ソルジャーの各アルバムをプロデュースしています。デビュー作に関しては、ドラムの箱鳴りするような音作りとか、コーラスのアレンジとか、ちょっとストライパーに寄せすぎでしょ〜(笑)と、ツッコミを入れたくなりますけど、2枚目は、ストライパー色が弱まって、よりオリジナリティを感じさせるホーリー・ソルジャー独自の音づくりを実現しています。
今回ピックアップした「Crazy」は、メランコリックな哀愁を存分に漂わせたメロディが息づく佳曲に仕上がっています!ギターのメロディックなリフレインも印象的ですし、ヴォーカルのスティーヴン・パトリックの情感を湛えた独特な歌唱が、さらなる味わいを付加していますね。日本ではデビュー作のみが注目されがちでしたけど、2作目での成長した音像もチェックしてもらいたいところです。
後に振り返ると、福音を目的としたクリスチャン・メタル・シーンには想像以上に多数のバンドがいて、一定数のフォロワーがいることも理解できるでしょう。日本のHM/HRファンには、なかなかその本質を理解できないのも事実ですが、ストリーミングで気軽に音に触れることができるので、難しいことは抜きにして、また良質なバンドは紹介していきたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!