※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、コールド・スウェット(COLD SWEAT)が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Break Out』の5曲目に収録。
LAメタルで人気を博したキールの中で、そのルックスの良さから、ヘタしたらロン・キールよりも日本で人気があったかも?しれない(笑)、ギターのマーク・フェラーリが結成したバンドが、コールド・スウェットでした。
この名前からシン・リジィの有名曲をすぐに連想してしまいますけど、ホントにそこから名付けたようです(笑)。もっとも、最初はキールのようにマークの名前から”フェラーリ”と名付けたかったらしいんですが、車の超有名メーカーと同じになってしまうので、もちろんNGに。自分の名前なのに変な状況ですよね(笑)。
その後つけようとした別の名前も、すでに使われたものだったらしく、結局コールド・スウェットに落ち着きました。メンバーの方も当初シンガーだったオニー・ローガンが、ジョージ・リンチのリンチ・モブに引き抜かれるなど、前途多難だったようです。シンガーには新人のローリー・キャシーを迎えて、ケビン・ビーミッシュのプロデュースで完成したのが本デビュー作でした。
音の方は、いかにもLAメタル・ライクな方向性をベースに、マークのギターをフィーチャーした、エッジのある正統派HM/HRっぽさがありつつも、ドッケン辺りに通じるようなメロディを重視している点が嬉しいですね。
今回ピックアップした「Take This Heart of Mine」は、マイナー調の旋律とリフが一際光る、メロディックな佳曲です!リフはインペリテリの「Stand In Line」によく似てますけど(汗)、マークともう一人のギタリスト、元ウェイステッドのエリック・ゲイメンズによる美麗なツインリードのリフレインが劇的に鳴り響きます。
ローリーも新人とは思えぬ堂々とした歌いっぷりで、哀感のあるメロディックなハード・ロックとして、素晴らしい仕上がりですね〜。こうした日本人好みのタイプの楽曲が、もう少し多くてもよかったかもしれません。
これだけのアルバムを作り、鳴り物入りでデビューしたにも関わらず、バンドが短命で終わってしまったのが残念でした。改めてストリーミングで味わい直してほしいものです!
ぜひ、一度聴いてみてください!