※思わず一人モッシュしたくなる！スラッシュメタルを紹介していきます。
フランスのパワー / スラッシュ・メタル・バンド、 ADX（エー・ディー・エックス）が、1990年にリリースした4枚目のアルバム『Weird Visions』の2曲目に収録。
バンド名の読み方はあっているんでしょうか？？（笑）。”スラッシュ”括りでの紹介ですけど、どちらかというとパワー、スピード・メタルの要素が強いかもしれません。結成が82年に遡るADXは、一時期の解散を挟みながらも、フレンチ・メタル・シーンのベテランとして、長く活動を続けてきました。
ほぼ一貫してフランス語の歌唱のため、多くの作品を残しながらも、やはり一部のマニア向けバンドであることは正直否めません。タイトルすら読めない（汗）曲が多いですね。そんな中で、貴重な英語歌唱でワールドワイドに打って出ようとした作品が、この『Weird Visions』になります。
筆者もたまたま当時CDを手に入れたのが、ドイツの名門、ノイズレコードからのリリースだったからでした。あのノイズのロゴが入っているだけで、反射的に買ってよく騙されてましたね（笑）。当時はレイジ、コロナーなど、ドイツのレーベルメイトのバンドともライヴをこなしていたようです。
今回ピックアップした「King of Pain」は、オープニングのインストから繋がる、疾走感溢れるパワー / スラッシュ・チューンです！ザクザクとしたクランチリフの刻みは、間違いなくスラッシュですけど、ヴォーカルもメロディをしっかり追っており、リードギターの組み立てはジャーマンのメロパワを思わせますね。バランス的には、初期のフロットサム＆ジェットサム辺りに近い感じもします。
演奏はノイズが契約しただけあってそれなりにこなれており、２バスで押し捲りながら、せわしなくテンポチェンジを繰り返すドラムと、メイデンの影響下にある、動き激し目のフレージングで攻めるベースによるリズム隊の交錯が、スリリングでカッコいいですね〜。
最新作は2020年にリリースされており、歴代の大半のアルバムもストリーミングで聴けるので、フランス語歌唱に違和感がなければ、チャレンジしてみてはどうでしょうか。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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