※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、 ヘイトリオット(HATRIOT)が、2013年にリリースした1枚目のアルバム『Heroes of Origin』の2曲目に収録。
エクソダスが最新作を発表したのに関連して、今回はスティーヴ”ゼトロ”スーザが在籍した、ヘイトリオットをいってみましょう〜。今やすっかり、順風満帆にエクソダスのシンガーとして再び活動を続けるゼトロですけど、2004年の来日直後に勃発した解雇劇は、ファンに衝撃を与えました。当時はニュースで様々な情報が飛び交い、騒がれましたからね。
もう2度とシーンに戻ることがないのか?と思われたゼトロが、若手ギタリストのコスタ・ヴァルヴァタキスと、再びベイエリア・スラッシュをクリエイトしたのが、ヘイトリオットでした。
注目は、ベーシストとしてコーディ・スーザ、さらにデビュー作に当たってドラマーとしてニック・スーザが加わっていたことです。名前でわかる通り、2人ともゼトロの息子なんですね〜。
HM/HRシーンでも、息子や娘が親の背中を追ってアーティストになったり、はたまた、同じバンドで活動したりするのは、特別ではありません。ですが、スラッシュ・メタルのような特殊ジャンルの音楽を、親子3人でともに演奏するというのは、そうそうあることではないでしょう。
デビュー作のジャケットには、息子2人を従えたゼトロが写っています。自らが旗振りをして進撃を開始する姿は、ある意味、究極の親バカ(笑)と言えるでしょうね〜。
今回ピックアップした「Weapons of Class Destruction」は、強靭なゼトロのヴォイスの持ち味を最大限発揮できる、ザクザクのクランチリフで構成された、典型的なベイエリア・スラッシュ・チューンです!エクソダスでいうところの「Toxic Waltz」辺りを想起させる軽妙なノリが心地よいですよね。
エクソダスと比較してしまうと、正直言って、まだまだ甘さを感じる息子2人の若きリズム隊ですけど、親父とのアンサンブルの相性は流石にバッチリ。スラッシュに身を捧げたゼトロ親子の、血を争えない底力を存分に感じ取れるでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!