※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのスラッシュ ・メタル・バンド、イーヴルデッド(EVILDEAD)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Annihilation of Civilization』の2曲目に収録。
エージェント・スティールのギタリスト、フォアン・ガルシアと、アバトワールのベーシスト、メル・サンチェスのサイドプロジェクトとして86年に始動したイーヴルデッド。
それぞれのバンドではプリーストの影響下にあるスピード・メタルと、メイデンの影響下にあるパワー・メタルを演奏していたわけですが、当時のベイエリア・スラッシュの旋風を目の当たりにしたからか、LA出身ながら本体でのサウンドスタイルとは異なるスラッシュサウンドを標榜しました。
結局、2バンドとも解散してしまい、サイドプロジェクトが転じてイーヴルデッドをメインで活動することになります。どちらも好きなバンドだったので、元の2バンドの流れを汲むパワー/スピード・メタル系を期待したものの、良い意味で裏切られる本格的なベイエリア系スラッシュで勝負してきましたね〜。
日本盤リリース時は別ジャケでしたけど、白目のハゲオヤジがビーチで佇む(文字にするとキモいですね笑)デビュー作の残念なアートワークは脱力させられました。。このジャケで購入をやめたスラッシュファンはかなりいたはずです(笑)。
数曲入っている激速スラッシュもいいんですけど、今回ピックアップした、発音すると舌をかみそうな(笑)アルバムタイトルを冠した「Annihilation of Civilization」は、一筋縄ではいかない変拍子と展開で突き進む構築力が光る、ベイエリア風味のスラッシュ・チューンです!
決めキメのリズムから摩訶不思議なツインリードのフレーズへと流れるイントロが俊逸で、一気に耳を惹きつけられます。前半は怒涛の疾走が心地よくヘッドバンギングを誘いますね。中盤から後半はミッドテンポに落としつつも、クランチリフに頭打ちのリズムや、キャッチーでシンガロングできるサビと最後まで飽きさせません!
ちなみに次作、さらには約30年ぶりの復活作のジャケにもあのピッカリオヤジが登場!バンドのちゃんとしたキャラだったんですね(汗)。
ぜひ、一度聴いてみてください!