※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、エンジェル・ダスト(ANGEL DUST)が、1998年にリリースした3枚目のアルバム『Border of Reality』の1曲目に収録。
エンジェル・ダストと言えば、ラウドネスの名曲を想起してしまいますが、こちらはジャーマン・メタルの老舗バンドですね。84年にドルトムントで結成されたエンジェル・ダストは、80年代のジャーマン・メタルにおいて、いわゆるB級で日本盤も未発売のままスルーされたものの、意外といいバンド!として記憶される存在です。
86年のデビュー作『Into the Dark Past』の頃は、NWOBHMやベイエリアスラッシュ等に影響を受け、速いリフとリズムを主体としたスピード/スラッシュ系のメタルを身上としていました。マニア受けという意味では、初期衝動の強さで一番評価されている作品かもしれません。
88年の2枚目『To Dust You Will Decay』では、リズム隊以外のメンバーを一新。のちにスキャナー等で活躍する実力派のハイトーンシンガー、S.Lクーが加入したことで音楽性に幅が生まれます。未だスピードに拘りつつも、よりパワフルかつメロディックなメタルへと深化。筆者が当時初めて聴いたのもこのアルバムでした。
日本デビューするバンドと比較しても十分なクオリティだと感じましたけど、結局実現せずにバンドも一旦解散してしまいます。その後、1998年にまたまたリズム隊以外をチェンジしてセンチュリーメディアと契約し復活したのが本作です。これは初めて日本盤化もされましたね~。
本当のところ1、2枚目から紹介したいものの、ストリーミング解禁されているのが本作からでした。。。ということで今回ピックアップした「Border of Reality」は、アルバムのオープニングを飾る、2バス疾走型の典型ともいえるジャーマン・パワー・メタル・チューンです!
シンガーがS.Lクーほど歌えていないのが難点ですが、メロディックさとパワーのバランスもよく安心して聴けますね。本作ではキーボード奏者も加入し、レインボーのカヴァーも収録されています。
結局、2011年にまた解散し、2016年にまたまた再結成を遂げて現在に至ります。個人的にはこのバンドの立体ロゴマークはA級で(笑)好みですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!