※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2023年6月16日、アメリカのメロディアス・ハード・ロック・バンド、プライド・オブ・ライオンズ(PRIDE OF LIONS)の約2年半ぶり7枚目のアルバム『Dream Higher』がリリースされました。
新作紹介やニュースはあまり重視せずに、まったりと昔の音源を中心に紹介している当ブログですけど、フロンティアーズ関連の有力アルバムが次々とサブスクにアップされているので、本日はプライド・オブ・ライオンズもいってみましょう~。
サバイバーで数々の名曲をクリエイトしてきたジム・ピートリックと、新進気鋭のハイトーンシンガー、トビー・ヒッチコックのコンビによる、フロンティアーズ肝いりのメロハー/産業ロックプロジェクトとして、2003年にスタートしたプライド・オブ・ライオンズ。
2,3年のスパンを経ながら、常に良質でメロディアスな作品をコンスタントに生み出してきました。作品による多少のテイストの違いはあれど、今回もこれまでと何ら違わぬ普遍の音楽性が貫かれており、メロディ愛好家なら間違いなく楽しめる作品に仕上がっているのはさすがです。
強いていうなら、以前の作品に曲によっては存在した、比較的ハードでパワフルな質感が後退し、特に後半にかけては、より素朴で味わい深いテイストが強まった印象がしますね。
また、トビーのハイトーンボイスについては、以前のパフォーマンスを改めて聴いてみると、めちゃくちゃ高く伸びまくりで、相当なポテンシャルを発揮しまくっていたんですが、今作辺りでは以前ほどの伸びや高さは正直感じられません。とはいえ、劣化したという感じではなく、その特徴的なハイトーンの印象が変わるほどの心配はないでしょう。
それにしても、長きキャリアで数々の名曲を世に送り出してきたジムですが、今だにこれだけ優れたメロディを持つ楽曲を、コンスタントに書き上げるその才能には、心の底から敬意を表したいですね。どの曲にも未だ明確なフックがあり、何かしら心に訴えてくる部分があり、じっくりと味わえる作品といえるでしょう。
個人的には、これまでの作品からベストな楽曲を集めて、フロンティアーズのいつもの画一的なサウンドプロダクションではなく(汗)、80年代のビッグなサウンドプロダクションで聴いてみたい!という思いが募りますね~。当然プロデューサーはロン・ネヴィソンにお願いしたいところです。
今回はリードトラックにもなっている1曲目の「Blind to Reason」をピックアップしました!オープニングに相応しいノリの良さと爽快感が弾けていますね。サビでの強力なメロディのフックとコード進行の妙では、ジムのトレードマークと言える職人技を聴かせてくれます!
聴いてほしい度
86%
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