※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!
スウェーデンのメロディック・デス・メタル・バンド、アーチ・エネミー(ARCH EMEMY)が、2022年7月29日リリース予定の11枚目のニュー・アルバム『Deceivers』からのシングル曲「Handshake With Hell」を、2月5日に公開しました。
ビッグインジャパンのイメージが強いアーチ・エネミーだけに、新作や新曲もいち早く日本から、というイメージがありましたけど、今は海外主導で各音楽ストリーミングサービスに加えて、YouTubeではMVも世界同時で公開されています。
先行曲としては「Deceiver, Deceiver」が昨年10月、「House Of Mirrors」が同じく昨年12月に、MVも含めてすでに発表されていますから、これでアルバムから3曲が公開済になります。昨日書いたスラッシュではないですが、アーチ・エネミーにしてもCDアルバムを中心にした、既存のリリースパターンに捉われない動きをしているのが見て取れますよね。
アリッサ・ホワイト=グラズが、アゴニストから加入して早8年、参加したアルバムも次で3枚目ということになります。一貫して質の高いメロデスを披露し続けるアーチ・エネミーですけど、楽曲のヴァリエーションはあるとはいえ、逆にいえば、やや予定調和(悪くいえばマンネリ)に陥っている感も否めなかったわけでして。。
安定して質が高いゆえの贅沢な悩みなんですけど、先に発表された2曲でも、どこを取ってもケチのつけようがないものの、個人的には強い印象が残らないもどかしさも残りました。突破口になるのは、多彩な実力を誇るアリッサなのかなあと思っていたんですが、この「Handshake With Hell」はやってくれましたね!
アリッサがアゴニスト、キャメロットで披露してきた極上のクリーンヴォイスを、遂に本格導入してきました。楽曲自体もミッドのアップテンポのリフと、マイケルのお馴染みの扇情的なリードが舞う、好みなパターンなんですけど、デスヴォイスのAメロから展開しクリーンヴォイスが聴こえてきたとき、思わずおっ!と叫んでしまいました(笑)。
中間部の静かなパートでは、一層クリーンヴォイスがフィーチャーされて、楽曲に変化をつけていきます。曲調にドンピシャなキメキメのフレーズを奏でるマイケルのメロディックでソロと、ジェフのシュレッドの対比も最高ですね〜。
ここまでくると、クリーンヴォイスをメインにしてデスヴォイスを味付けにしたり、はたまた全編クリーンにしたりと、今後イメージが膨らんでいきますね。この曲にしても全編クリーンなら、もはやプリースト風の正統派ヘヴィ・メタルと変わらないでしょうし、個人的にはそうした方向性にも期待したいものです!
MVでのアリッサの髪色が、ブロンドになっていて、こちらも新鮮な雰囲気が漂っていい感じですね〜。
聴いてほしい度
87%
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