※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、 アット・ウォー(AT WAR)が、1986年にリリースした1枚目のアルバム『Ordered To Kill』の1曲目に収録。
連日ウクライナでの戦争のニュースを目にしますが、戦場の映像から、どうしてもスラッシュ系のメタルをイメージしてしまいます。ジャケットのアートワークや楽曲の歌詞などが、戦争をテーマにして描いているケースが多いですからね。政治的なメッセージ云々は抜きにしても、激しいメタルと戦争から受けるイメージの親和性があるのは間違いないでしょう。
そんな中でも戦争そのものをバンド名やテーマの中心に掲げたバンドが、その名もズバリのアット・ウォーです。デビュー作のジャケットに写る、荒涼とした木々をバックにしたメンバーの風貌は、野戦における兵士そのもので、強烈なマニアック臭が漂ってきますね〜。
本作はマニア御用達レーベルとして悪名高い?ヘリオンの女性シンガー、アン・ボレンによるアメリカのニュー・ルネッサンス・レコーズからのリリースですね。低予算丸出しのしょっぱい作品を量産していたレーベルだけに(汗)、、ご多分にもれず地下壕で録音したんかい?と言いたくなる篭りまくったプロダクションが、かなり残念な感じです。。
とはいえ、見た目通りのトリオ編成から想像できるように、ヴェノム、モーターヘッド、タンク等の、土煙を上げた戦車が進軍していくかの如きイメージのメタルを信条としており、演奏や楽曲は及第点を上げたい思います!ちなみに、ケラング誌に”モーターヘッドに対するアメリカからの回答”と書かれたそうです(褒めすぎ?)。
今回ピックアップした「Ordered to Kill」は、オープニングのタイトル曲に相応しく、変則なブレイクを繰り返しながらも爆走していく、怒涛のスラッシュ・メタル・チューンです!この音質が怪しさを増長させて、絶妙な味わいを醸し出していますけど、もしクリアでタイトなプロダクションだったら、もっと注目されル存在になったかも?しれません!
ぜひ、一度聴いてみてください!