※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
イタリアのスラッシュ ・メタル・バンド、ブルドーザー(BULLDOZER)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『The Day Of Wrath』の2曲目に収録。
80年にミラノで生誕したブルドーザー。中心人物のA.C. Wildことアルベルト・コンティニにより、本格始動したのは83年でした。筆者がこのバンドを知ったのはスラッシュのコンピ『Speed Kills』の第一弾で、収録曲の「Insurrection Of The Living Damned」は微妙な印象だったんですけど(汗)、バンド名がオモロい(笑)だけにすぐ覚えてしまいました。
イタリアのHM/HRやロックシーンといえば、古くはプログレ、昨今ではメロパワ系を想起しますけど、スラッシュ・メタルの黎明期にイタリアの地で名乗りを上げたブルドーザーは、まさに先駆者と言えるでしょう。
トリオ編成、しかも邪悪なヴォイスで歌うコンティニの唱法と、スラッシーでありつつもデス、ブラックの原点と言えるメタルを提示したブルドーザーは、必然的にヴェノム、モーターヘッド等の影響を感じさせます。デビュー作は同系統のトリオ、タンクのアルジー・ワードがプロデュースしているのも納得ですね〜。
今回ピックアップした「Cut Throat」は、イントロダクションに続く、アルバム冒頭を飾るに相応しい、まさにブルドーザーが轟音を立てながら全てをなぎ倒し暴走していく、、そんなイメージ与えてくれるスラッシュ・メタル・チューンです!
イタリア録音のサウンドプロダクションは篭りまくって極悪ですし、B級、C級の怪しさ満点なんですけど、ギターが以外にもメロディアスに展開してくれるのが嬉しいですね〜。それにしてもいくらロードランナーとはいえ、当時これを日本盤で出したFEMSは凄いなあ(笑)
コンティニは、実は日本とも深いつながりがあって、2004年にエイベックスが招聘したラビリンスのツアーマネージャーで来日してますが、実は90年代初期、イタリアのディスコマジック・レコーズのA&Rを務めていた時に、黎明期エイベックスの「スーパーユーロビート」に代表される音源提供を行っていました。
安室やマックスをはじめ、エイベックスの大ヒットにあのブルドーザーが関与していたとは、なかなか味わい深い話ですよね(笑)ブルドーザーでも遊びが高じて、92年に「Dance Got Sick!」というダンスヴァージョンEPを出しており、ストリーミングで聴けますが、中々本格的でびっくりしますよ!
ぜひ、一度聴いてみてください!