※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。
アメリカのスピード/スラッシュ・メタル・バンド、デストラクター(DESTRUCTOR)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『Maximum Destruction』の2曲目に収録。
メンバーのアー写を使ったジャケットの場合、その1枚のアー写によって妙にバンドイメージとともに脳裏に刻まれるケースがありますけど、この有名なデストラクションならぬマニアックなバンド、84年にオハイオ州のクリーブランドで結成された4人組のデストラクターも、そんなバンドのひとつです。
いかにもメタル馬鹿!といった風貌とアホアホぶりMAX(ほめてます)のポーズと表情は、聴く前からサウンドとそのレベル(汗)が想像できそうですよね~。実際に聴いてみると、ドタバタと騒々しいスピード&パワー・メタル寄りの黎明期スラッシュ・メタル・サウンドが全開!
専門誌のレビューでは当時、散々な評価を受けてましたけど、今聴き返してみると、確かにそのドタバタでペラペラした音像はご愛嬌と言えど、意外と演奏もそれなりに頑張ってますし、何よりスラッシュの黎明期ならではのマグマのような衝動が伝わってくるのがいいですよね~。
デストラクターはデビュー作『Maximum Destruction』リリース後、ヨーロッパではロードランナーからの配給を獲得したり、有名なコンピの『Speed Kills II』に収録されたり(筆者もこれでデストラクターを知りました~)、順調に活動していましたが、メンバーの死去などのトラブルに巻き込まれ活動を停止。
その後、2003年になって再始動し、比較的コンスタントに作品をリリースしているので、80年代当時にもう少し活動できていれば、状況は好転していたかも?しれませんね。
今回ピックアップした「Destructor」は、バンドのテーマにふさわしく、カリカリとした細かいリフを伴い2バスで激走しまくるスピード/スラッシュ・メタル・チューンです!崩壊寸前な演奏ながらも、ぎりぎりで留まっているスリリングなムードが堪らないですね~。野太くヘタウマながらもしっかり歌うボーカルもマニア心をくすぐるポイントでしょう。
ストリーミングではボーナスに「Pounding Evil(Speed Kills II)」等も入ったヴァージョンがアップされています。ジャケットを眺めながら楽しみたいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!