※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ジェイルハウス(JAILHOUSE)が、1998年にリリースした1枚目のアルバム『Jailhouse』の10曲目に収録。
98年頃のヘア / グラム系の状況といえば、オルタナ風味を取り入れて、なんとか時代を乗り越えようとした80sのバンドもほぼ絶滅状態。2000年代に入り、少しずつかつてのバンドの再評価、再結成が増えていくまでの空白域と言える期間でした。
そんなリバイバルにはちと早すぎたバッドタイミングに登場したのが、ジェイルハウスでした。ある意味チャレンジャーと言えるんですけど、よ〜くバンドのメンバーを見ると、アミア・デレク(G)、マット・ソーン(B)、デヴィッド・アルフォード(Ds)と、懐かしのラフ・カットで活躍したメンバーが揃い踏みしてるではないですか〜。
ヴォーカルのダニー・サイモンは、のちにオートグラフで活動することになりますね。西海岸LAをベースとしたジェイルハウスは、LAメタルの夢よ再び!とばかりに活動を続けました。このデビュー作でも、サウンドも風貌も時代に媚びることなく、80sの古き良きLAメタル風味のテイストを醸し出してくれているのが嬉しいですね〜。
今回ピックアップした「Please Come Back」は、アルバムに収録された中でも、とびきりポップで良質なハード・ロック・チューンです!キャッチーこの上のない甘いメロディとコーラスワークが、爽快な気分にさせてくれますね〜。
この曲ではビル・フーリッシュがエンジニアを担当していますが、さすがにプロダクションも比較的良好ですし、時代が時代ならスマッシュヒットくらい狙えるポテンシャルを秘めた1曲だと思います。
ジェイルハウスの当時の活動状況は今ひとつ不明なものの、リリースされたライヴEPの音源でもわかるように、地元LAでは一定のファン層は掴んでいたようです。とはいえ、やはり時代が少し早すぎたのでしょう、結局、数少ない音源を残してバンドは姿を消していました。。
80sのヘアメタル系が好きであれば、ストリーミングに残された音源で振り返っても損はないと思います!