※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
イギリスのヘヴィ・メタル・シンガー、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne) が、1986年にリリースした4枚目のアルバム『The Ultimate Sin』の2曲目に収録。
今週は、オジー・オズボーンの最新作『Patient Number 9』の発売にちなんで、オジーに関連した楽曲を取り上げています。
ランディ・ローズからジェイク・E・リーへ交代した現実にもようやく慣れて、いよいよジェイクの本領発揮となった作品が『The Ultimate Sin』でした。時は80sのメタルムーブメントの真っ只中、メタルがメインストリームで売れて当たり前の、今となっては夢のような時代です。
こうした空気感に影響を受けたのは、暗黒の帝王、オジーにしても例外ではありませんでした。こちらも今となっては考えられないですけど、このころのオジーは、それなりに盛り盛りの(笑)ヘアスタイルで、キラキラな衣装を身にまとっていましたね。
音楽性にも変化が生まれ、ブラック・サバス時代のことを思えば嘘のような、比較的キャッチーでカラッと明るい、いわゆるLAメタル風の楽曲やサウンドが貫かれていました。ジェイクが元々LAメタル界隈の出自であるのを考えると、本領発揮だったとも言えるでしょう。
そして、方向性の違いを決定づけたのが、プロデュースを担当したロン・ネヴィソンです(出た〜!)。HM/HR界隈の作品をプロデュースしては、仕上がりへの不満を多くアーティストから暴露されてしまう可哀想なロン。。。オジーにしても本作は満足していないようです。。
ヒットメーカーのロンにしてみれば、売れるための音作りを得意としているんですから、依頼した時点でそれを理解すべきなのに、ほんといわれなき罪ですよね(笑)。個人的には本作の音作り(というかロンの音作り)は大好物なので、今回もロンは悪くない!と全力で擁護したいと思います(笑)。
今回ピックアップした「Secret Loser」は、LAメタル風のキレのあるリフと哀愁のあるメロディが融合した、メロディアス・ハード・ロックの佳曲です!この曲調ですから、オジーといえど敢えてヘア・メタル、LAメタルの括りで紹介してみました〜。
それにしてもジェイクのトレブリーなギターサウンドのなんとも心地よいこと!前作と比べると曇りが取れたように耳に突き刺さってきます。タッピングを駆使したギターソロのフレージングも素晴らしく、単にキャッチーな楽曲で終わらない魅力を放散しています。
ぜひ、一度聴いてみてください!