※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
ドイツのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、チャカン(CZAKAN)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『State of Confusion』の2曲目に収録。
80sのジャーマン・メタル・シーンには雨後のタケノコのごとく、次々と良質で有望なバンドが登場しましたが、当然日本のレコード会社がそれをすべてカヴァーできるはずもなく、ひっそりと輸入盤だけでリリースされ、いつの間にかバンドが消滅していたケースもあります。アルバム、EP1枚ずるのみけ残したチャカンも、そんなバンドのひとつでした。
サブスクで本作を発見した時、懐かしさと結構マニアックなところもカヴァーしてるなあとびっくりしましたね~。当時は正直バンド名を”シーザカン”とか呼んでたんですが(笑)、ヨーロッパの木管楽器をあらわす”チャカン”と発音するようです。
ドイツ南部のバーデンヴュルテンベルク州エスリンゲン・アム・ネッカー(長い!)出身のチャカンは、キーボード奏者を擁し、初期ボン・ジョヴィ辺りの影響を感じさせなせるメロハー路線を身上としています。ギターのエッジはしっかり効いた音作りなので、楽曲によっては正統的なメタルテイストも漂わせていますね。
プロデュースはジャーマン・プログレ・バンド、エロイのフランク・ボーマンが担当し、そこそこメジャー感のある音作りを実現しています。今回ピックアップした「Tears」は、EPとしても発売された、哀愁を帯びた美旋律がきらりと光るメロディアス・ハード・ロック・チューンです!
シンセの雰囲気はもろボン・ジョヴィですけど、楽曲のラストは2バス連打でメタル色が強まっていくのは面白いアレンジですね。他の楽曲もそこそこ粒ぞろいなので、メジャーレーベルとの契約をゲットできて一流プロデューサーが関与したら、短命で終わるバンドにならなかった気がします。
その後の動向の情報もほとんどないチャカンですけど、ギタリストとベーシストはのちにバックボーン・スライド、ドラマーはレッド・ヒートにそれぞれ在籍し、アルバムも1枚ずつリリースしています。
それにしても、Spofityのリスナーが49人て、、(汗)
ぜひ、一度聴いてみてください!