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【楽曲紹介】パラドックス(PARADOX)「Tales of the Weird」

※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。

 

ドイツのスラッシュ・メタル・バンド、パラドックス(PARADOX)が、2012年にリリースした6枚目のアルバム『Tales of the Weird』の1曲目に収録。

 

ジャーマン・スラッシュと言えば、いわゆる「3羽ガラス」が真っ先に思い浮かびますけど、このパラドックスをはじめ、実力、キャリアとも同等に評価すべき素晴らしいバンドが幾つもいますよね。

 

アメリカでも、BIG4がやたらもてはやされたのに比べて、エクソダスらムーブメントを支えた他の実力派にスポットが当たらないのを疑問視する声が起こったと同じ構図といえるでしょう。

 

86年にヴェルツブルグで総帥チャーリー・スタインハウアーらを中心に結成されたパラドックスは、作風こそ違いはあれど一貫して劇的なスラッシュ・メタルに拘り、高品質な作品を生み出し続けています。

 

それはサウスポーのフライングVをトレードマークに、男の叫びをぶつけ続けるチャーリーの歴史そのものといえます。プライベートでの困難などによる活動休止期間はあっても、これだけ長きに渡り、パラドックスの刻印が記された創作を継続しているのは、強い信念を感じますね。

 

筆者が当時デビュー作を輸入盤LPで聴いた時は、なんだかドタバタしたB級スラッシュだなあと正直思ったんですが(バンドのテーマ曲「Paradox」は最高でした!)、次作の名作『Herecy』を聴いてその化けっぷりにぶっ飛んだのを記憶しています。

 

メタリカの「Battery」へのジャーマン・スラッシュからの回答、といえるタイトル曲を聴いて、これはとんでもないバンドに成長したぞ!と震えたものです。あのレンガみたいな立体ロゴマークのデザイン(笑)も含めて、ほんと気に入ってましたね~。

 

それだけに、ちょうどスラッシュには冬の時代が来たとはいえ、ぷっつり活動が途絶えたのは残念でしたが、復活後に良作を連発しているのは、『Herecy』を生み出したチャーリーの底力を思えば納得できます。

 

1曲ならもちろんセレクトしたい「Herecy」が、ストリーミングではこともあろうに未解禁(泣)、、ですので、今回は比較的作風も近く、ジャケにホッカムリ男(笑)登場の「Tales of the Weird」をピックアップしました!静かなイントロから疾走するリフ、劇的なメロディへと展開する流れも「Herecy」を想起させ、9分越えの長尺を一気に聴かせます。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Tales of the Weird

Tales of the Weird

  • Paradox
  • メタル
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes