※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります！
アイルランドのハード・ロック・バンド、シン・リジィ（THIN LIZZY）が、1983年にリリースしたライヴアルバム『Life』の19曲目に収録。
原曲は73年にリリースした3枚目のアルバム『Vagabonds of the Western World』の４曲目に収録されています。シン・リジィのライヴアルバムといえば、有無を言わさずに間もなくボックスセットがリリースされる『Live and Dangerous』ということになるんでしょうけど、個人的にはこのもうひとつの名ライヴ作『Life』の方がむしろ好きで、聴きまくった覚えがあります。
リアルタイムで聴いたのも理由としては大きかったですが、名作『Thunder and Lightning』を生み出しながらも、結局解散へと向かわざるを得なかったバンドの総決算であり、詰めかけたオーディエンスも含めてそれに相応しい異様な熱量に支配されているからでしょう。
LPでは2枚に及ぶ全19曲、80年代を含めた部分では、ほぼベスト選曲に近いセットリストでライヴ収録されています。HM/HR度の高さは『Live and Dangerous』よりも上なので、筆者のようにこちらが好みのメタルファンも多いかもしれません。
各メンバーのパフォーマンスも最高潮であり、とても解散するバンドとは思いたくないほど、脂が乗り切った状態が音源からだけでも確認できますね〜。
どこを切り取っても素晴らしいライヴ音源ですけど、今回ピックアップした「The Rocker」は、歴代ギタリストがほぼ勢揃いしての圧巻のギタープレイを堪能できる、ハイライトとなるラストチューンです！
原曲はシンプルないかにもリジィらしいハード・ロックンロールナンバーですけど、こうした楽曲だからこそ各人による長尺のギターソロ回しも映えますね。エリック・ベル、スコット・ゴーハム、ブライアン・ロバートソン、ジョン・サイクス、そしてゲイリー・ムーアと、フィル・ライノットが一人ずつ名前を呼びながら同じフレーズが重なる部分は胸熱で、ぐっときてしまいます！
曲終わりの凄まじい歓声が（ちょっと足してるにしても？）、いかにこのライヴが素晴らしかったかを物語っていると言えるでしょう！
ぜひ、一度聴いてみてください！
- provided courtesy of iTunes
