※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
フィンランドのヘヴィ・メタル・バンド、ソナタ・アークティカ(SONATA ARCTICA)が、1999年にリリースした1枚目のアルバム『Ecliptica』の3曲目に収録。
ソナタの本国でのデビューから来年で早25周年ですか~。日本デビューは2000年でしたけど、80年代からメタルを聴いていると期待のニューカマーだった頃の印象が強く、つい最近のことのように感じて、時の流れの速さを感じてしまいますね。。
初期2枚でソナタが提示した、ハロウィンが80年代に創り上げたモノをさらにブラッシュアップさせたメロスピ、メロパワ路線は、その後の日本でのメタルシーンの大きなトレンドのひとつになっていったわけで、原点的な存在として歴史的な価値は増しているように思えます。
当時、日本のマーケットで異次元に売れたのには、スパインファームもビビったでしょうし、その後同系統のバンドを海外のレーベルが日本向けに売り込むきっかけにもなりましたね。
本デビュー作を始めて耳にしたとき、美旋律、様式美、透明感といったものを好む日本のHM/HRにいかにも受けそうだなあと、多くの人同様に直感しましたし、ルックスの良さや若々しいバンドイメージも好印象で、若い層や女性のファンを流入させた功績も計り知れないですよね。
筆者の場合は、自分が愛聴していたシルヴァー・マウンテンやストラトヴァリウスに由来する、北欧メタルの流れを汲む後継者として、似た要素をついつい探しがちでしたけど(笑)、そうした聴き方をした古参のHM/HRファンもいたでしょう。
初期2枚は特に名曲揃いですが、今回ピックアップした「8th Commandment」は、ソナタ屈指のBPMで終始疾走を続ける、劇的なメロディック・パワー&スピード・メタル・チューンです!
いま改めて聴くと、そこまで速いわけではないものの、ドラゴン・フォース登場前のメロスピとして、当時は速っ!と普通に驚かされましたね~。これでもかと濃密に詰め込まれた美旋律の洪水が、若さに似合わぬ高い技量を伴った演奏で繰り広げられるさまは、まさに圧巻!
後半転調してするくどい展開も最高で、これ1曲でお腹一杯になりますね。今やお馴染みミッコ・カーミラ&ミッカ・ユッシラのフィンヴォックススタジオのコンビによる音作りもツボを突きまくりで、新世代メロパワ、メロスピの教典がここに爆誕したといえるでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!