※メタルの激しさとのギャップが美しい、バラードの魅力を紹介します!
イギリスのハード・ロック・バンド、サンダー(THUNDER) が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Backstreet Symphony』の7曲目に収録。
いわゆるビッグ・イン・ジャパン的なバンド群の中でも、サンダーと日本のマーケットとの長年に渡る絆は、特別なものに感じますよね。そんなコアなサンダーファンであれば、思い入れの深い作品も様々なんでしょうけど、ライトに聴いてきた程度の筆者にとっては、やはりこのデビュー作に尽きます。
当時はクワイアー・ボーイズと並べて、ブリティッシュ・ハード復権!みたいな形で、必要以上にメディアが煽っていたのを思い出しますね〜。89年に結成されたサンダーの成り立ちをよくよくみると、元テラプレインのメンバーが中心なのか〜と知って、メロハー好きにとってはちょっと感慨深い思いがしたものです。
デビュー作はCD時代を意識したのかちょっと曲多すぎ、、な感は否めませんでしたけど(汗)、テラプレインとはまた異なる、ギターを前面に押し出したルーク・モーリーの曲作りの妙とダニー・ボウズの味わい深い歌唱が、ブリティッシュな香りを強烈に放散していました。
今回バラード括りでピックアップした「Love Walked In」は、そんな等身大のサンダーならではのブリティッシュ風味をベースに、テラプレインに通ずるメロハー的な雰囲気も併せ持った、哀愁を帯びた珠玉のロッカ・バラード・チューンです!ヴァン・ヘイレンの「Love Walks In」とタイトルを間違いそうになりますね(笑)。
静かなアコギのイントロを聴くと、ドッケンの「Alone Again」をなぜか思い出してしまいますけど(汗)、ルークの堂々たる歌が入ってくると全く違う印象に変わっていきますね。分厚いコーラスに彩られた劇的なサビは、強いフックに満ち溢れています。
91年に東京ドームで観たカウントダウンライヴでは演奏されませんでしたけど、サンダーのライヴまで大晦日にドームで堪能できるという、今考えると幸せな時代でしたね!
ぜひ一度聴いてみてください!