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【楽曲紹介】サンダーストーン(THUNDERSTONE)「Let the Demons Free」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!

 

フィンランドヘヴィ・メタル・バンド、サンダーストーン(THUNDERSTONE)が、2002年にリリースした1枚目のアルバム『Thunderstone』の1曲目に収録。

 

2000年代初頭のメロパワ/メロスピブームの頃から、早いもので20年以上が経過してしまいましたが、当時登場したニューカマーの中でもフィンランドからの大型新人として注目されたひとつがサンダーストーンでしたね。

 

海外ではニュークリア・ブラストからのリリースですけど、後に映画「ヘヴィ・メタル・イン・ザ・カントリー」で、ブラストがヨーロッパ随一のメタルレーベルとして日本でも認知される前夜のタイミングであり、こうした新人を日本に送り出す点ではレーベルの勢いを感じさせてくれました。

 

あの頃はメロパワ/メロスピならなんでもOK!といわんばかりに、日本では多くのHM/HRファンが新たなバンドを探して聴き漁っていましたので、デビュー作のタイミングもドンピシャだったように思えます。

 

バンド自体は2000年にニノ・ローレンネ(G)を中心にて結成され、ライヴ活動を積むことなく、制作したデモが評価されてブラストとの契約をゲットしたわけですから、早い段階から、高いポテンシャルを秘めていたことがわかりますね。

 

実際に完成したデビュー作は、楽曲、パフォーマンスともに、第一歩とは思えない高品質なメロパワ/メロスピが詰まった充実作に仕上がりました。ヘルシンキソニック・ポンプ・スタジオでレコーディングし、フィンボックスのみミッコ・カーミラがミックス担当と、「鉄板」と言える布陣で、ストラトバリウスの系譜を紡ぐ、日本人好みな北欧メロパワ/メロスピワールドが展開されていました。

 

パシ・ランタネン(Vo)がストラトのアルバムでのバックボーカルに参加するなど、実際に関係性もある中で、ここには御大ティモ・トルキも客演して華を添えています。

 

今回ピックアップした「Let the Demons Free」は、デビュー作のオープニングに相応しい、怒涛の疾走感と美旋律で駆け抜けるメロディック・スピード・メタル・チューンです!ストラト直系の透明感とクラシカルなムードを湛えた音像ですが、ニューカマーらしいフレッシュさも存分に感じさせてくれます。

 

本国ではアルバム毎により正統派として成長を遂げたサンダーストーンですが、日本では次第に飽和状態になっていったメロパワ勢の煽りも受けて話題に上らなくなり、、5枚目は日本盤も未発売でした。2016年にAFMから6枚目をリリース以降、現状は沈黙を守っています。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Let the Demons Free

Let the Demons Free

  • サンダーストーン
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes