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【新作レビュー】ザ・ディファイアンツ(THE DEFIANTS)『Drive』

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!

 

2023年6月9日、アメリカのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ザ・ディファイアンツ(THE DEFIANTS)の約3年ぶり3枚目のアルバム『Drive』がリリースされました。

 

快速レビューと言う割にはちょっと時間が経ってしまいましたけど(汗)、日本のメロハーファンには好評価を得てきたザ・ディファイアンツも、いつの間にやら3枚目のアルバムまできましたか〜。以前デビュー作を紹介したような気がしていましたが、どうやら勘違いで本ブログでは初めての登場です。

 

2016年に結成されたザ・ディファイアンツのメンバーを改めて紹介していくと、テッド・ポーリーの後任でデンジャー・デンジャー(以下DD)に一時期加入し、ソロとしてのキャリアも有名なポール・レイン(Vo)、アンディ・ティモンズの後任として、同じくDDに加入したロブ・マルセロ(G)、DDのオリジナルメンバーのブルーノ・ラヴェル(B)の3人。各アルバムのジャケット写真や奇妙なイラストが明示していますね〜。

 

本体のDDが2009年以来、アルバムをリリースしていないことから、まさにDDの別ヴァージョンのような立ち位置で捉えられてきたと言えるでしょう。実際にそこから奏でられるサウンドは、ほぼDDのイメージと相違ない高品質なメロディアスなハード・ロックであり、DDの代わりを務めるに十分な仕上がりでした。

 

それは今作でも踏襲されており、前2作に納得したならばまず落胆することはないでしょうね。というか、フロンティアーズの画一的なサウンドプロダクションゆえか、あまりに変わらなさすぎで、3枚の曲をシャッフルしてもわからなさそうです(汗)。

 

それだけ音楽性も変わらず、クオリティの均一化されている証ともいえるでしょうけど、もう少しアルバム毎の個性があってもいいのでは?と、こうして並べて聞き比べると思ってしまいます。

 

ちなみに今作ではドラムにスティーヴ・モーズ・バンドのヴァン・ロメインがクレジットされていますけど、ドラムの音にしてもプレイヤーが変わっても毎回同じように聴こえてしまい、なんだか勿体無いですよね。

 

そう考えると、最大の問題はスタジオプロジェクトにとどまっている点なんでしょう。今回のジャケットデザインの、止まってしまった車じゃないですが、アクティヴにライヴをやって動き出すイメージがしないんですよね。。

 

ザ・ディファイアンツは今の時代に良い音楽を奏でている貴重な存在だけに、一過性のプロジェクトに止まらず、よりパーマネントなバンドで躍動してほしいと願わずには入られません。

 

ホントどの曲もよく出来てますけど、今回は3曲目に収められた「19 Summertime」をピックアップしました!この80sど真ん中を漂わせたテイストと甘酸っぱく強いフックを携えたメロディは、夢見心地に誘ってくれます。こうした曲がもっと増えたらアルバムの満足度はさらに上がりそうですね〜。

 

聴いてほしい度

83

19 Summertime

19 Summertime

  • The Defiants
  • ハードロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

アルバムはこちら!

Drive

Drive

  • The Defiants
  • ハードロック
  • ¥1681