※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、ウィゲリウス(WIGELIUS)が、2016年にリリースした2枚目のアルバム『Tabula Rasa』の2曲目に収録。
2010年代以降のニューウェイブオブ北欧メロハー(そんな言葉勿論ないですけど笑)、らしきプチムーブメントの先陣を切ったバンドのひとつ、ウィゲリウス。中心人物のアンダース・ウィゲリウス(Vo)が、スウェーデンの国営テレビのコンテストでジャーニーの曲を歌ったところ、それをダニエル・フローレスが観て、フロンティアーズに売り込み彼のプロデュースでデビューを果たしました。
兄弟のエリック(Ds)も引き連れ4人編成で作られた作品は、楽曲の完成度が高く1枚目とは思えぬ充実ぶりで、伝統的な北欧メロハーに現代的な感覚をうまくミックスした作風に仕上がっていました。
それから4年間も音沙汰がありませんでしたが、フロンティアーズを飛び出し、心機一転、エリックのプロデュースで制作したのが本作でした。これが効を奏したようで、ソングライティング、プロダクション共にデビュー作を上回る成長が感じられる作品になりましたね。
ウィゲリウス兄弟は、以前ご紹介したケア・オブ・ザ・ナイトのプロデュースを手がけているように、作品自体をプロデュースする能力にも長けているということでしょう。
Spotifyの再生回数がアルバム中ではダントツの「These Tears I Cry」もめちゃくちゃいい曲なんですけど、今回はより若々しくハード・エッジにドライヴするメロディアス・ハード・ロック・チューン「Deja Vu」の方をピックアップしました!
イングウェイとは同名異曲ですけど、アンダースの甘く切ない歌唱は、情感たっぷりで、こうした曲調にもエモーショナルな感覚を与えてくれます。ギターのヤコブ・スヴェンソンのツボを得た旋律を弾きまくる巧みなギターワークもいいですね〜。
この曲だけでなく他曲も含め、曲作りやフックの作り方の巧さは、キラリと光るものがあります。それだけに本作以降、再び音沙汰がなくなってしまったのは何とも勿体ないですけど、近年メロハーの快作としてデビュー作も含め楽しんでいきたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!