※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、マーサス・プライド(MUTHAS PRIDE)が、2016年にリリースした1枚目のアルバム『Dream of the Future』の1曲目に収録。
マーサス・プライドは99年に、マリノのオリジナルメンバーだったという筒井佳二(Key)を中心に、同じくマリノでお馴染みの吉田”レオ”隆(Vo)ら、関西メタル人脈と共に結成しました。筆者はちょうど2000年頃に、ジャパメタ系のイベントライヴに登場したマーサス・プライドを観た記憶があります。
やはりレオが在籍ということで注目したんですけど、マリノとは方向性を異とするオーセンティックな王道ハード・ロックを奏でたのは意外でした。その後、正直その動向を気にしてなかったんですが、レオは2004年頃に脱退していますね。
そして、結成15年以上経って、ようやく初のアルバムとしてリリースされたのが本作でした。ここでシンガーが、個人的に大好きなジャパメタシンガーの1人、南安秀に変わっててびっくり!
南といえばハリー・スキャアリーでのキャリアが一番知られているでしょうが、個人的にはバッド・ルーザー時代にかなり好きで、ライヴを何度も観たなあ。マンドレイク・ルートからの『Utter Indifference』は名作でした。味わいある力強いハイトーンで、歌い方や声質が個人的にはかなりツボで好みなんですよ。
そんなひいき目も入ってますけど、本作も中々の好作品で、2016年とは思えない作風は懐かしいものに久々に出会ったような感覚に陥りましたね。
今回ピックアップした「Lazy Crazy」は、70sの伝統的ハード・ロックのエッセンスがぎっしりと過不足なく詰まった疾走チューンです!パープル、レインボーの流れを誠実に汲んだ曲調で、何ひとつ目新しい要素はないものの、安心安全に聴けるハード・ロックですね。
こうした曲調にも南の声質はマッチしており、作品のレベルアップに貢献していますね。ボーカルだけでなく、ギターやハモンドのお約束フレーズなども心憎いほどに網羅されていて楽曲を盛りたてています。
何より、関西メタルならではのコテコテの美旋律とコード進行オンパレードなのがたまりません!たまにはこうした王道の古き良きジャパメタに立ち返るのも大切ですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!