※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル / ハード・ロック・フュージョン・ギタリストのRie a.k.a.Suzakuが、2010年にリリースした1枚目のミニアルバム『Messiah』の5曲目に収録。
2010年あたりからのガールズ・メタル系のブームを起点に、80年代のジャパメタシーンとは異次元の、男顔負けの卓越したテクニックを持った若手女性ギタリストが何人も現れました。このRie a.k.a.Suzakuはそうした先駆者の一人と言えるでしょう。
歌モノ、インストが混在した本デビュー作は、挨拶代わりの7曲入りとはいえ、Rie a.k.a.Suzakuのポテンシャルの高さを知らしめるのに十分な仕上がりでした。愛器ジャクソンVで奏でるギタープレイは、確かなテクニックに裏打ちされたもので、女性でも日本でこのレベルのプレイヤーが出てきたか~としみじみ思ったものです。
さらに彼女の場合は、ガールズ系にありがちな”メタルをやらされている”感がなく、自らのメタル好きが高じて作られたと思わせる、ツボをついた良質な楽曲やメロディが散見されるあたりもポイントでしたね~。
中でも今回ピックアップした、デビュー作のタイトルを冠した歌モノ「Messiah」は、80sの古き良きジャパメタを彷彿とさせる曲調が嬉しい、疾走するメロディック・メタルの佳曲です!雄大なイメージのが浮かぶゆったり伸びやかなメロディと、疾走感に溢れたリフの対比が見事で、6分半強という長尺を飽きさせることなく一気に最後まで聴かせます。
ソロの女性メタル系シンガーとしても活動するIBUKIの、艶やかで力強いヴォーカルパフォーマンスと、Rie a.k.a.Suzakuのテクニカルながらあくまでもメロディに主眼を置いたギタープレイの相性は、抜群によく聴こえますね。
この後はソロギタリストとしてインスト作品に主眼を置き、ハードフュージョン的なアプローチでも地位を確立していったRie a.k.a.Suzakuですけど、メタル系でのソングライティングセンスの良さを生かす意味でも、ジャパメタ風味のバンドとしての活動もいつか期待したいものです。
ぜひ、一度聴いてみてください!