※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、ボンファイアー(BONFIRE)が、1987年にリリースした1枚目のアルバム『Fireworks』の4曲目に収録。
ジャーマン・メタル・シーンが誇る大ベテラン、ボンファイアーが初期3作を現行メンバーでリレコーディングし、9月22日にリリースしました。いずれもストリーミングにアップされています。
昨日はデビュー作『Don't Touch the Light』からのリレコ版をご紹介しましたが、ついでに、オリジナルがストリーミング未解禁のもう1枚もいってみましょう~。
初期3枚はいずれも甲乙つけがたく、ファンによっても優劣が分かれるかもですが、一般的には『Fireworks』が代表作にして最高傑作に挙げられるケースが多いでしょう。やはり中心人物のハンツ・ツィラー(G)とオリジナルシンガー、クラウス・レスマン、さらに名手ケン・メリー(Ds)も配しての作品というのも大きいですね。
ボンファイアー自身も2011年にライヴ作『Fireworks Still Alive』をリリースするなど、後々まで重要作として捉えているようです。プロデュースにはこちらも名手マイケル・ワグナーを迎え、最高潮を迎える全米マーケットも標榜したメジャーな音作りがなされました。「American Nights」なんて曲もありますし、全米ではジャケもメンバー写真に変更されました。
サウンド的には1枚目のヨーロピアン色が弱まりつつも、3枚目ほど完全にアメリカナイズドされていない、絶妙なバランスを保っている点もいいですよね。加えてメロディアスでありつつ、メタルらしいエッジも忘れない点も最良のバランスで、この辺りは同郷のスコーピオンズの魅力と重なる点が多いですね。
今回ピックアップした「Champion」は、がっつりとエッジの効いたパワーリフと憂いのあるメロディを聴かせるAメロ、ヴァースから一転、カラッとアメリカンでキャッチーな、強いフックを持つサビへと突如移行する展開が心憎い、メロディックなヘヴィ・メタル・チューンです!
前述したヨーロッパとアメリカのメタルの要素が絶妙にミックスされたアルバムの魅力を、端的に表している良曲ですね。疾走感とポジティヴなフィーリングにも溢れ、聴いていて元気になれる1曲で、リレコヴァージョンからも感じ取れるでしょう!
ボンファイアーはメロハーにカテゴライズされることも多いでしょうが、2枚目まではメタルバンドらしさがしっかりと感じ取れるので、今回は”メタルど真ん中”括りにしてみました!
ぜひ、一度聴いてみてください!