※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・バンド、エキサイター(XCITER)が、2006年にリリースした未発表音源集『Xciter』の4曲目に収録。
先日ドッケンの新作に合わせて関連楽曲をいくつか取り上げましたが、ドッケン絡みでさらにストリーミングで発見したエキサイターもいってみましょう〜。
エキサイターといってもカナディアン・メタラーの方ではなく、ジョージ・リンチとミック・ブラウンがドッケン加入前に活動していた西海岸のバンドですね。スペルが微妙に違うので判別できます。
日本でのジョージ・リンチは、80年代半ばのLAメタルムーブメントに乗って、突如登場したギターヒーローのイメージでしたが、実際は70年代半ばから西海岸のクラブシーンで下積みを重ね、ようやく花開いた存在でした。
近年、エディ・ヴァン・ヘイレンの訃報やランディ・ローズの没後40周年などで、当時の西海岸のクラブシーン語られる場面が増えました。それによりエディ、ランディ、そしてジョージが同じシーンの中で存在し、キャリアを積んできたことがリアリティを持って理解できた気がします。
圧倒的なエディ、勢いを持ったランディに比べ、後塵を拝した感のあったジョージによるバンドのひとつが、このエキサイターでした。当時は正式な音源を発表していませんが、2006年に「フューチャリング・ジョージ・リンチ」として、8曲の未発表音源を収めたCDがリリースされました。
前半4曲は1977年の録音で、のちにドッケンでもお馴染みの2曲も収録。ジョージのエッジの効いたギターをフィーチャーし、ハイトーンボーカルも合間って時代を考えるとハードな印象の音像ですね。
後半4曲は1979年の録音で、ギターではなく女性ボーカルをフィーチャーし、音楽性もまるでメロコアのような印象もあり、メジャーに進出できない中で迷走していた様子が伺えます。
やはり注目はドッケンの2曲でしょうね。オリジナル以上の仕上がりではと思わせる、ハードなツェッペリン風に仕上がった「Sleepless Nights 」もいいですが、今回は人気曲のオリジナル・ヴァージョン「Paris Is Burning」をピックアップしました!
ミックお馴染みのドコドコ2バスに導かれ、キーこそ違いますけど、楽曲はのちに発表される状態にほぼ仕上がっていますね〜。ジョージのカミソリギターも、まだまだ本領発揮ではないものの、その特異性の片鱗を伺わせてくれます。歴史的価値のある音源が気軽に聴けるのを感謝しつつ触れたいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!