※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ジャック・スターズ・バーニング・スター(JACK STARR'S BURNING STARR)が、1986年にリリースした2枚目のアルバム『No Turning Back!』の1曲目に収録。
ジャック・スターは、以前のコラムでレット・フォレスターとのソロ名義の楽曲をご紹介していました。
ジャックが作り上げたヴァージン・スティールの初期作品は、残念ながらいまだストリーミング解禁されていないので、今回はバンド形式だったバーニング・スター名義の作品をいってみましょう~。
ジャックの名を含めたことでやたらと長く、しかも「スター」が2回も出てきてくどい(笑)名称ですけど、裏ジャケに4人組のアー写が掲載されているように、バンド感を押し出したバーニング・スター。
86年の1枚目『Rock The American Way』では、アルバムタイトルに加え、イラストとアメリカ国旗を模したアメリカンテイストに包まれたアートワークが予感させるように、サウンドの方も変貌。80sのメタルブームに触発されたヘアメタル的な雰囲気に溢れており驚かされました。
そこから再び一転、正統派の典型的なUSメタルサウンドへと方向を定めて生まれたのが本作でした。バーニングスター名義は継続してますけど、両面ともジャック一人のアー写が使われており、バンド形式でありつつもソロ的なニュアンスが再び強まった時期なのかもしれません。
キャッチーでアメリカンなスタイルも決して悪くないんですが、ジャックのギターをよりフィーチャーすることで、ヘヴィ・メタル色強めのスタイルへの回帰を生んだのであれば、歓迎すべき状況でしたね。
今回ピックアップした「No Turning Back」は、アルバムのタイトルを冠するにふさわしい、良質な正統派のUSパワー・メタル・チューンです!劇的なリフレインのイントロに導かれ、プリースト風の適度なスピード感のあるメタルリフと超音波ハイトーンボイスが、メタルの定番をがっちり構築していきます。
ジャックのギターソロは、正直アクセル・ルディ・ペルを思わせるヘタウマプレイ炸裂ですけど(汗)、強引な速弾きも決して悪くなく、エモーショナルで味わいたっぷりのテイストは、どこか憎めないですよね。
バーニングスター名義では、近年まで新作をリリースしており、ジャックのキャリアでもっとも作品を量産したバンドになっています。
ぜひ、一度聴いてみてください!