※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ディオ(DIO)が、2002年にリリースした9枚目のアルバム『Killing the Dragon』の2曲目に収録。
新年最初の週は、辰年にちなんで竜(ドラゴン)が冠されたバンド、楽曲などをいくつかご紹介しています。
HM/HRシーンで「ドラゴン」のイメージといえば、ロニー・ジェイムズ・ディオを外すわけにはいかないでしょう〜。80年代のクレイグ・ゴールディ在籍時のステージセットには、巨大なドラゴンが登場。あの光景が(直接観れなかったですけど、、)妙に目に焼き付いている点も大きいでしょうね。そんな「ドラゴン」をここぞとばかりにアルバムのアートワークに登場させ、タイトルに冠したのが本作でした。
振り返れば、ヴィヴィアン・キャンベルらと作り上げた初期の名作(3枚目までですね)の後、ディオらしさを残した良作を生み出しつつも次第に楽曲の質が下がっていきましたね。さらに90年代に入ると、似合わぬ時代の波に乗っかろうとした、メロディ希薄で退屈極まりないヘヴィネス路線の作品を連発してしまい。。
稀代のシンガーの唯一無二の歌唱を活かしきれない楽曲を聴いて、ディオはもう終わった、、と失望したファンも多かったでしょうね。そんな中で、全盛期と同じとは到底言わずとも、トンネルを抜けたようにディオらしさが戻ってきた、そんな喜びを多少なりとも感じられたのが本作でした。
ロニーが歌うメロディやコード感に起伏が蘇ってきて、メロディックでいい意味でキャッチーな要素が感じられますし、単純にアップテンポの楽曲が増えた効用で、アルバム全体にディオらしい躍動感が戻ってきましたね。
クレイグに変わり加入した日本で高い人気を誇るダグ・アルドリッチが、ダウンチューニングに逃げない、トレブリーで気持ちの良い歪み成分の音色で、ロニーの歌を盛り立てるパワーリフや伸びやかなギターソロで好演している点も大きいでしょう。
今回「ドラゴン」絡みでピックアップした、アルバムタイトルを冠した「Killing the Dragon」は、ノリの良いギャロップのリズムとギターリフで勇壮に進軍する、ディオ流儀のヘヴィ・メタル・チューンです!
怪しさを漂わせたロニーの歌メロもいかにもというムードでピタリとハマっており、90年代半ばの不振を払拭すべく、アルバムのオープニングを飾るに相応しい楽曲と言えるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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