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【楽曲紹介】エリクサー(ELIXIR)「Treachery (Ride like the Wind)」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!

 

イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、エリクサー(ELIXIR)が、1986年にリリースした1枚目のアルバム『The Son of Odin』の8曲目に収録。

 

エリクサーは、1983年にロンドンで結成された、ムーブメントから周回遅れで登場したNWBHMバンドのひとつです。当初はパーガトリー(メイデン好きがわかりますね)、ヘルファイアなどと名乗っていましたが、エリクサーに改名し、3曲入りのデモ2本を制作する中で、当初の4人からツインギターの5人編成に変わっていきました。

 

1985年には2曲入りの7インチシングルでデビュー。これがケラング誌上でロニー・ジェイムス・ディオによって高評価され、翌年、待望の本デビューフルアルバムをリリースしました。

 

本作はストリーミング上で聴ける、BBCフライデーロックショウでのライヴをボーナスにした25周年エディションまで登場しているように、80年代半ばの英国産とは思えぬ、アイアン・メイデンの影響下にある正当なrヘヴィ・メタルが聴けるアルバムとして、ヨーロッパでは概ね好評価を受けているように見受けられます。

 

一方、日本では当時日本盤がでなかったばかりでなく、専門誌の輸入盤レビューで的外れな酷評を受けたことで、80年代の時代遅れなNWBHMのレッテルが貼られてしまったのは残念な限りです。

 

今振り返って聴いても、少しだけポール・ディアノ風味のあるワイルドなボーカルと、ツインギターを活かしたど真ん中の正統派のメタルは、派手さこそないもののメタル好きなら十分に楽しめるはずですし、プロダクションや楽曲も及第点の良盤だと思いますね。

 

当初は『Lethal Potion』としてリリースされ、のちに『Sovereign Remedy』として再発された次作に、本家である元アイアン・メイデンのクライブ・バーが参加したのも、エリクサーがそれだけのポテンシャルを持っていた証でしょう。

 

今回ピックアップした「Treachery (Ride like the Wind)」は、前述した1枚目のシングルとしてリリースされた、エリクサーの代表曲といえる正統派のヘヴィ・メタル・チューンです!ミッドのシャッフルリズムの中で、ヘヴィ過ぎずハード過ぎず、メロディアスになり過ぎずの丁度よいメタルを聴かせてくれます。

 

その後、バンドは2012年まで活動し、2018年から2013年に他界したクライヴを追悼する機会などで、再び単発で生存しているようです。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Treachery (Ride Like the Wind)

Treachery (Ride Like the Wind)

  • Elixir
  • ロック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes