Streaming for METAL !

音楽ストリーミングサービス・サブスクで、ヘヴィ・メタル、ハード・ロックを味わい尽くそう!

【楽曲紹介】アット・ヴァンス(AT VANCE)「Only Human」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!

 

ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、アット・ヴァンス(AT VANCE)が、2002年にリリースした4枚目のアルバム『Only Human』の2曲目に収録。

 

今回は2000年代以降に人気を博したジャーマンのメロパワ系から、ネオクラシカル系ギタリストのオーラフ・レンク率いるアット・バンスをいってみましょう~。

 

アット・バンスは1998年に元センターズ、ヴェルヴェット・ヴァイパーのオーラフと、同じく元センターズのオリヴァー・ハートマン(Vo)を中心に、キーボード奏者も擁する5人編成により結成されました。

 

すぐさまドイツのシャーク・レコーズと契約を結んだバンドは、1999年にデビュー作の『No Escape』をリリース。日本盤も発売されましたが、ヴィヴァルディをカヴァーするなどネオクラ風味漂う作風は日本人好みで、毎回恒例のアバのカヴァー等話題性もあり、2000年の2枚目『Heart of Steel』も含め、日本マーケットでも好評を得ました。

 

さらに間髪を入れず2001年には3枚目『Dragonchaser』を発表しますが、その後ドイツのAFMレコーズに移籍。翌年発表されたのが本作でしたね。わずか4年で4作とハイピッチで作品を量産しているように〈次作も入れると5年で5枚!)、オーラフのクリエイティヴィティが最高に迸っていた時期なんでしょう。

 

当初は線の細さを感じた音像も次第に厚みと貫禄を増していき、本作で完成形へと昇華し、最高傑作と位置付けるファンも多いはず。そのサウンドスウェーデン出身ながらドイツをベースに活動したオーラフのキャリアを反映するように、ネオクラシカルながらもジャーマンのメロパワ風味が絶妙に感じられる点がユニークでしたね。

 

今回ピックアップしたアルバムタイトルを冠した「Only Human」は、そうしたアット・ヴァンスの特異性を象徴するような北欧ネオクラとジャーマンメロパワの要素を絶妙に折衷させたヘヴィ・メタル・チューンです!

 

オリヴァーが勇壮にシンガロングするネオクラ風味のサビと、ハロウィン由来のキーパー風味を感じさせるヴァースでのメロディ展開の対比が、ごく自然に溶け合って面白い佳曲ですよね~。オーラフのギターソロのテイストが、北欧のネイションっぽくて個人的には大好物です。

 

その後、シンガーがマッツ・レヴェンに交代するなどメンバーチェンジを繰り返し、音源制作も重ねましたが、2012年の9枚目で途絶えています。バンドにはまだ動きがあるようなので、節目の10枚目に期待したいですね。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Only Human

Only Human

  • At Vance
  • メタル
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes