※すでに新世紀から20年経過!2000年以降の楽曲を紹介していきます!
アメリカのハード・ロック・バンド、ヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)が、2013年にリリースした最後のスタジオアルバム『A Different Kind of Truth』の10曲目に収録。
ストリーミングにアップされている楽曲は、当然ながら全て権利関係に左右されるので、突如として解禁されたり、削除されたりといったことが日常的に行われています。それでもこのヴァン・ヘイレンの『A Different Kind of Truth』はちょっと特殊な例だったかもしれません。
ヴァン・ヘイレン自体は比較的当初から全てのアルバムがストリーミングで解禁され、『A Different Kind of Truth』も含まれていました。ところが、2022年10月に突然、バンドからのアナウンスなしに各種ストリーミングサービスから削除されてしまいました。
あるバンドやアーティスト自体がストリーミングサービスの会社と条件が折り合わず、丸ごと削除、さらに復活といった例はよくありますけど、数多のスタジオ作の中でこの1枚だけが聴けないというのはなんだか不自然な状態でしたね。
この疑問に対し、海外メディアの中でウルフギャング・ヴァン・ヘイレンが「原因はデイヴ・リー・ロス(と暗に思われる人物)がこのアルバムを気に入っておらず、ストリーミングに戻すことに協力してくれない」といった内容の発言をしていました。
これに対し今年2月に、デイヴが「バンドの最高の瞬間と言えないアルバムに、ストリーミングに戻すための費用を使いたくない」といった皮肉めいた内容の反論をするなど、泥沼化していました。今回どのように解決したのか不明ですけど、こうして再び解禁されたということで、何はともあれよかったですね〜。
デイヴは不満を口にしてますが、約28年ぶりにデイヴが復活してリリースしたアルバムとして、内容もパフォーマンスも「これぞヴァン・ヘイレンの真骨頂!」と発売時に個人的には満足していましたし、来日記念盤でエディの遺作にもなった最後の重要作だと改めて感じます。
楽曲自体はすでに70年代から存在していたものだけに、初期ヴァン・ヘイレンのムードが濃厚に漂い、かつ現代風にアップデートされている点がいいですね。
今回ピックアップした「Outta Space」は、エディのクールなリフ1発にやられる必殺のハード・ロック・チューンです!ドライヴしうねりまくるスピード感のある展開も最高ですね!
ネット上には70年代の貴重なデモが多数アップされていて、この曲も含めた原型が確認できますが、個性的なサウンドがほぼ完成の領域に達している点に驚かされるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!