※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・バンド、ヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)が1984年にリリースした6枚目のアルバム『1984』の9曲目に収録。
年明けのコラムでも触れたんですが、80年代のHM/HRの隆盛を象徴する名盤『1984』がこの世に出てから丸40周年ですね〜。発売日は1984年1月9日ですから、ちょうど今月がアニバーサリーに当たります。何よりアルバムタイトルに年号が入っているだけに、それぞれの聴き手にとっては当時のいろんな記憶と結びついて、今に蘇る稀有な作品のひとつと言えるでしょう。
個人的には、当時予約して買ったLPを発売日にレコード店から持ち帰り、早速針をお足した時の記憶が蘇りますね〜。SE的な「1984」から「Jump」が流れ始めた瞬間、あまりにも意外すぎるシンセの響きに、口がぽかんとするほどに驚かされました。
周知の通り、全米1位の「Jump」「Panama」「Hot For Teacher」「I'll Wait」と4枚のシングルヒットを含み、全米2位、1200万枚以上の売り上げを誇る、まさに80s洋楽ロックの金字塔的な作品ですけど、シングル曲以外も忘れてはいけませんよね。
とりわけシングル曲群に負けじと大好きなのが、B面最後を飾る怒涛の2連発です!アップテンポである意味プログレッシヴとも言える「Girl Gone Bad」は、パーティーロックに止まらない、ヴァン・ヘイレンのアーティストとしてのセンスやレベルの高さを見せつける緊張感がたまらない1曲ですね。
そして、今回は息つく暇もなく連続する「House of Pain」をピックアップしました!イントロの不穏極まりない、エディの強烈なギターリフでいきなり耳を奪われます。独特のグルーヴを放散するリズムと、デイヴの自由奔放なメロディと歌唱が、渾然一体となって突き進んでいくさまは、ヴァン・ヘイレンにしかなし得ないモノでしょう。
ハイライトはエディのギターソロの途中から一変、激走パートへと突入する、息をのむスリリングな展開ですね。最後はグルーヴィーで陽気なテイストへと移行するのも面白いですし、ツギハギなのに見事に構築されたこんな楽曲を、よく作れるなあ〜と関心しきりですね。
曲自体は70年代中期のデモにも収録されており、ほぼ完成の域に達しているのには驚かされますが、当時は途中の激走パートがなく、よりブラッシュアップされた印象を受けます。名盤の最後の飾るにふさわしい、ヴァン・ヘイレンの隠れた名曲のひとつとして、これからも愛聴していきたいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!