※何度聴いたかわからない!HM/HRの定番曲を改めてご紹介していきます。
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、 アクセプト(ACCEPT)が、1982年にリリースした4枚目のアルバム『Restless And the Wild』の1曲目に収録。
アクセプトの同郷であるデストラクションが、7月10日に「Fast As A Shark」のカヴァー・ヴァージョンをストリーミングで公開しました〜。
「ハイディー、ハイド〜、ハイダー」でお馴染みのイントロ(1830年のドイツの伝統的な民謡)もちゃんとついているんですが、レコードのひっかき音は無しで、つんのめり気味にシュミーアの狂気シャウトで始まる辺りは、らしさ満点。1.25倍速のスラッシュヴァージョンに仕上げているあたりも意外性はなく想像通りでしたね〜。
これまで他にもハロウィン、レイジ、ウィッチリー、カンニバル・コープスをはじめ、数多のメタルバンドにカヴァーされてきた「Fast As A Shark」を、今回のメタル定番括りとしていってみましょう〜。以前も「Metal Heart」を取り上げましたけど、アクセプトは定番がいくらでもありますよね。
ウルフ・ホフマン、ステファン・カウフマン、ウド・ダークシュナイダー、ピーター・バルデスの共作による「Fast As A Shark」。そのタイトル通り、2バスとリフで押しまくる圧倒的な疾走感を放ち、スピード&パワー・メタルの礎となった、メタル史に残る名曲中の名曲として君臨しているのは周知の通りでしょう。
本国では1982年でしたがレーベルの移籍でごたつき、日本盤の権利をSMSが獲得してリリースにこぎつけたのが1983年。このアルバムのジャケットを筆者が目にしたのもその当時でした。
ドラムライザーに乗った巨大2バスドラムと、ものすごい数が積み上げられたギターアンプが、そしてバンドロゴのバックドロップが浮かぶ暗闇のステージセットで演奏中のライヴ写真は、これぞメタルといったイメージとアンダーグラウンド臭がプンプンして、カッコ良さだけでなく恐怖(笑)すら感じましたね〜。
どんだけ凄いメタルを演奏してんの??という、強い好奇心だらけでした。実際に「Fast As A Shark」を初めて聴いた時の衝撃も忘れられません。ウドの金切りシャウト1発から、猛烈な勢いで突進し始める速さに圧倒され、心臓がバクバクしましたね。今でもそれなりに速いですけど、当時の体感は相当な激速だったのは間違いないでしょう。
速いだけでなく、突如メロディックかつ劇的に展開するサビや、メタルのお約束なツインギターフレーズなど、ヘッドバンギングを誘発する教科書的な要素がてんこ盛りで、今だに興奮が呼び覚まされます。個人的にはソロ終わりの「Watch Out!」の短いヴァースが効果的過ぎて脳天が痺れますね〜。
Spotifyでの再生数が現時点でもうすぐ約2500万回!と、ここまでメタルど真ん中路線の楽曲では破格の数字を記録。メタルファンにとって、一生聴き続ける1曲として君臨し続けるでしょう。
ぜひ、改めて一度聴いてみてください!