※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します！
2024年9月13日、アメリカ / スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・プロジェクト、ファインド・ミー（FIND ME）の約2年ぶり5枚目のアルバム『Nightbound』がリリースされました。
ブランク・フェイセズ他で活動してきたアメリカのシンガーのロビー・ラブランクと、メロハー系のプロデュースやソングライティングでお馴染み、スウェーデンのマルチプレイヤーのダニエル・フローレスによるプロジェクト、ファインド・ミーの新作登場です。
2013年にデビュー作をリリースし、ソングライターにこれまたお馴染みのアレッサンドロ・デル・ヴェッキオを起用。またまたフロンティアーズにありがちなパズルを組み合わせたようなメロハープロジェクトか、、と様子を見てたんですけど、2015年、2019年、さらに2022年には前作『Lightning In A Bottle』と、コンスタントにリリースを重ねてきました。
しかも、デビュー時より一貫してメロディアス・ハードの王道をいくサウンドを標榜してきましたが、次第に作を追うごとにクオリティを上げてきた印象すらあり、フロンティアーズ数多のプロジェクトの中でも、継続性という意味でも「当たり」の部類に入るでしょうね～。
さて、今回の新作でもこれまで培ってきたものと同様に、潔いほどにサウンドの方向性に一切の迷いはなし。あくまでロビーとダニエルによるメロハーの「スタジオプロジェクト」として割り切っており、机上で叶う最善の楽曲とメロディが盛り込まれています。
これまでファインド・ミーのアルバムのいずれかや楽曲を聴いて、何かしらの琴線に触れたメロディ愛好家なら、間違いなくこのメロディアスに特化した音世界を楽しめるでしょうね～。アメリカンな爽快感とヨーロピアンな哀感が絶妙に入り混じっているのが、ファインド・ミーの魅力と言えるでしょう。
メロディラインのフックの強さは十分で、とりわけ前半に良曲が続いていきます。「これは90点超えのアルバムか？」と聴き進めましたが、正直中盤から後半にかけては、メロディアスなれどありがちな楽曲も散見され、ちょっと飽きがきてしまったのも事実でした。捨て曲なしは中々難しいところです。
それでも前半の充実ぶりは目を見張りますし、ロビーの大人の魅力を滲ませた芳醇なボイスは心に訴えるものがあり、メロディの良さを際立たせていますね。
今回はアルバムの2曲目に収録された、産業ロック風味が強いメロディアス・ハード・チューン「I See You In Everyone」をピックアップしました！ロビーのボーカルスタイルも相まって、サバイバー辺りを彷彿とさせる佳曲に仕上がっています。
聴いてほしい度
85％
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