※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2024年9月13日、アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ストライパー(STRYPER)の約2年ぶり14枚目のアルバム『When We Were Kings』がリリースされました。
デビュー40年を超えて、メタルを通じた布教への道をひた走るクリスチャン・メタルのトップランナー、ストライパーの新作が届きました。復活後に活動が軌道に乗ってからの創作意欲は凄まじく、ここ10年余りでもスタジオ作6枚ですか。。
80年代のデビュー当時は、LAメタルのちょいイロモノ枠に入っていたストライパーですから、まさかこんなに息の長いバンドになるとは、あの頃想像もつきませんでした。しかも他のLAメタル勢が見た目も音も劣化していく一方で、現役感バリバリ!むしろ若返ってパワーアップしてるんじゃないの?という勢いが感じられるのが凄いですよね~。
そんなストライパーだけに、今回も劣化など心配ご無用、マイケルの超絶クリアなハイトーンとハーモニー、オズ・フォックスとマイケルによるザックザクのギターリフと変幻自在なツインリード、スコーンと未だに抜けるロバート・スウィートのスネアと、トレードマークの印象は全く変わらず、唯一無二のストライパーサウンドが繰り広げられています。
マイケル曰く、過去と現在を融合して、新旧いずれのファンにも満足してもらえるように心がけたようで、確かに80年代のストライパーにあったメロディックな要素と、現代風のグルーヴィーなヘヴィネスが同居した作風に仕上がっていますね。
とはいえ、ストライパーにファンが期待するのは、やはり1~4枚目のサウンドに違いないでしょうから、これだけ現役感があるんなら、むしろ『To Hell With The Devil』『In God We Trust』の続編的に、メロディアスに特化しまくった作品が聴いてみたい欲求が高まってしまいました。
オープニングの「End of Days」はアップテンポのメタルチューンでいい感じなんですけど、そこからグルーヴィー(正直退屈、、)な要素が多すぎで、エッジの効いた「Trinity」くらいしか聴きどころがなかったですね。。
ということで、今回はアルバムの9曲目に収録された「Grateful」をピックアップしました!マイケル曰く、そうした過去への回帰を求めているファンへの回答ということで、甘酸っぱいメロディに彩られた、80sライクなあの頃のストライパーの要素をしっかりと味わえる良曲といえるでしょう。この方向性の楽曲があと3,4曲ほしかったなあ~。
聴いてほしい度
72%
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