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【新曲レビュー】 ドリーム・シアター(DREAM THEATER)「Night Terror」

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!

 

アメリカのプログレッシヴ・メタル・バンド、 ドリーム・シアター(DREAM THEATERが、2025年2月7日リリース予定のアルバム『Parasomnia』からの先行曲「Night Terror」を10月11日に公開しました。

 

マイク・ポートノイ電源復帰!のニュースが届いてからもう少しで1年、マイクを含んだドリーム・シアターの音源が届きました〜。

アルバムに4ヶ月先駆けての先行曲はYouTubeでMV、各種ストリーミングサービスで公開されていますので、すでに聴かれた方々も多いでしょう。MVは公開早々に100万再生突破と、その注目度の高さが伺えます。

 

さて、公開されたのはアルバムの2曲に収められた「Night Terror」です!約10分にも及ぶ長尺チューンからお披露目とはドリーム・シアターらしいですね〜。一聴した感想は、ドラムがポートノイに変わるだけで、これほどまでに印象が変わるのか!という驚きでした。

 

ポートノイならではのグルーヴとリズム感、テクニカルな中にもしっかりと表情豊かな感性が宿るフレーズの数々。それに呼応するようにジョン・ペトルーシもいつも以上の張り切りぶりで、相当にテクニカルで扇情力のあるフレーズを弾きまくり、タイトな変態リフを刻み込んでいきます。

 

リズム隊を成す、ジョン・ミュングのフレージングもフィットして、いつも以上に聴覚を捉えるのは気のせいじゃないかもしれません。曲云々の前に、かつて聴き慣れた、”あの”ドリーム・シアターのテイストが還ってきた!ということを誰もが実感するでしょうね。

 

曲調はダーク&ヘヴィ、そして勿論テクニカル。どこを切っても彼らのトレードマークで塗り込められています。今回のアルバムタイトル『Parasomnia』は、睡眠障害を意味する医学用語で、「Night Terror」というタイトルもアルバムに関連しており、楽曲のムードがダークなイメージなのも当然言えるでしょう。ヒュー・サイムによるジャケットのアートワークや、MVの作りもテーマに沿ったものになっていますね。

 

正直いうと、個人的にはもっとメロディックでシンフォニック主体なものを期待していたので、どんよりダークなムードに最初は戸惑い1週してしまったんですけど、リピしてみると段々引き込まれていって、リズムチェンジの妙などに感心しつつ、あっという間に10分経過してましたね。「Pull Me Under」などでお馴染みのリズムパターンや構成を引用しているのも、思わずニヤリとさせられました。

 

ジェイムズ・ラブリエがハイノートを歌えないため、どうしてもメロディの強弱や昇降に物足りなさがあるのが、メロディックな点で物足らない要因なんでしょうけど、レコーディングでは怪しげでメロディックな旋律をそれなりに歌い上げています。また、ジョーダン・ルーデスが荘厳なフレーズと音作りで、シンフィニックな成分を付加すべく機能してますね。

 

ペトルーシの最新インタビューでは、相当に自然な形でアルバムの制作が進行しているようで、その満足ぶりが伺えます。まずは来年の2月のフル作完成を待ちたいと思います!

 

「Night Terror」はラジオエディットも同時公開されてますが、こちらも6分の長尺なのは流石ですね〜。

 

聴いてほしい度 

86 

Night Terror

Night Terror

  • ドリーム・シアター
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

MVはこちら!


www.youtube.com