※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
フィリピンのメロディアス・ロック・シンガー / ソングライター、アーネル・ピネダ(Arnel Pineda)が、1999年にリリースした1枚目のソロアルバム『Arnel Pineda』の4曲目に収録。
7年ぶりの来日公演を行っているジャーニーにちなんで、ここ数日はジャーニー関連の楽曲を取り上げていきましょう〜。
それにしても、来日前にニールとジョナサンの訴訟問題が取り沙汰されましたが、大人の対応と言うんでしょうか、呉越同舟、同じステージに立っているのも、なんだか凄いですよね。。
さらに来日公演前に話題になったのが、アーネル・ピネダに対するSNSでの誹謗中傷でした。ロック・イン・リオでのライヴパフォーマンスの批判に対しアーネルが傷つき、もしみんなが望むんならジャーニーを辞める!と表明してしまったんですね。
結果的には、多くのファンやアーティストからの励ましにより、アーネルは立ち直って活動を継続してくれたわけですが、こうしたよろしくない批判が怒るのも、やはりスティーヴ・ペリーという存在の大きさゆえでしょう。
どれだけ長年頑張ってバンドに貢献しても、スティーヴの声質や唱法と比較され続けるでしょうし、実際今回の来日でも自身が加入してからの楽曲はセットリストに1曲だけですからね。。いつまでも続く逆境ですが、負けずにジャーニーを支えてほしいものです。
そんなアーネルは、フィリピンの貧しい家庭環境で育ちながらもアーティスト活動を行い、YouTube上での動画がニールの目に留まったことで始まったシンデレラストーリーは、ファンならずとも知るところでしょう。
ビフォージャーニー時代、またジャーニーと並行して本国向けにソロ音源を出しており、ストリーミングで聴くことができます。金髪のアーネルがジャケットに写るデビューソロ作『Arnel Pineda』は、自身の名を冠している通り、まさにシンガーとしての原点を知る1枚となっています。
AOR/産業ロックテイストを感じさせる、ソフトでポップなロックを軸に構成されていますが、すでに非凡な才能を開花させ始めた、若き日のアーネルのボーカルパフォーマンスが聴ける、貴重な作品と言えるでしょうね。
今回ピックアップした「You're the One」は、壮大なバラード風味のテイストが感動を呼ぶ、メロディアスなロック・チューンです!大仰で美しいメロディラインを堂々と歌い上げる、アーネルの珠玉のボーカルを存分に堪能できるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!