※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。
アメリカのロック・バンド、 ジャーニ(JOURNEY)のギタリスト、ニール・ショーン(Neal Schon)が、1989年にリリースした1枚目のソロアルバム『Late Night』の4曲目に収録。
ジャーニーの来日公演が決まり、日本武道館での追加公演まで発表されましたね〜。
結成50周年の節目での来日とはいえ、日本での安定した人気ぶりには驚かされます。そんなニュースを目にしましたので、今回は御大ニール・ショーンのソロからいってみましょう〜。
若々しい見た目から年齢を感じさせないニールも、今年2月でちょうど70歳!を迎えてます。70年代初頭にサンタナのギタリストに17歳の若さで抜擢されて以来、プロギタリストとしても長いキャリアを重ねてきたわけですね。
そんなニールにとって、初のソロとなったのが本作でした。メガヒットを連発したジャーニーが一旦ひと段落し、バッド・イングリッシュを新たに結成。そのデビュー作と同時期にリリースしたわけですが、ニールとしてもジャーニーのいちギタリストとして叶えられなかった、自身のクリエイティヴィティを発揮するチャンスがようやく巡ってきたんでしょう。
とはいえ、ジャーニーと全くかけ離れた自己満足の作風でなく、ジャーニーの歴代メンバーからジョナサン・ケイン(Key)、スティーヴ・スミス(Ds)、ランディ・ジャクソン(B)らが参加し、バッド・イングリッシュに加え、のちにジャーニーを共にするディーン・カストロノヴォ(Ds)らが参加しています。
プロデュースはボブ・マーレットが中心で、ニールと多くの楽曲も共作しています。楽曲はインストゥルメンタル中心ですが、ニール自身の歌モノも数曲あり、シェリル・クロウ、マーク・スピロなど豪華メンツも参加。ギタリストのソロ作にありがちな自己満足に陥らず、ジャーニーのファンでもすんなり楽しめるニールの珠玉のギタープレイとメロディに溢れた、バランスの良い作風と言えるでしょう。
今回ピックアップした「The Theme」は、深いディレイをかけたニールお得意のどこまでも伸びやかで艶やかなギタートーンと、希望を感じさせる美しいメロディに彩られたハード・ロック・ギター・インストチューンです!
ここでのドラムはスティーヴ・スミスでケヴィン・エルソンがミキシングを手がけているので、「歌のないジャーニー」といった雰囲気が漂っています。近年のライヴでのモコモコしたギタートーンとプレイ(汗)が少々残念なニールだけに、大好きだったこの時代のニールが懐かしく感じられますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!