※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカ西海岸ポートランド出身のヘヴィ・メタル・バンド、MALICEが1987年にリリースした2ndアルバム『License To Kill』の1曲目に収録。
LAメタルブームに乗って登場した彼らですが、ヘアメタル中心のムーブメントの中では、正統派のヘヴィ・メタルを演奏するバンドとして、異質の存在でした。
当時のグループショットを見ても、漆黒のレザーの衣裳に身を固めて、いかにもJUDAS PRIEST直系の「俺たちはメタルだ!」的な雰囲気が伝わってきますね。
メジャーのアトランティックから85年にリリースされたデビューアルバム『In The Beginning...』は、James NealのヴォーカルスタイルがRob Halhordに酷似!(確かに似てる)であることばかりが話題になりましたが、肝心の中身は、悪くはないんだけど、正統派メタルとしてはちょいと中途半端な出来、、、でした。
しかーし!LOUDNESSでお馴染みのMax Normanをプロデューサーに迎えた本作は、まさに快心の出来!Maxらしい堅くタイトなサウンドプロダクションが、正統的な楽曲にどんぴしゃにはまってます。ドラムの音なんかLOUDNESSとほぼ一緒(笑)。
せっかくの良作を創り上げたのに、ほとんどまともなプロモーションはされずじまい。。日本でも不発に終わったのは残念でしたね。
この「Sinister Double」は、ノリのいいシャッフルのリズムに乗せたちょっと不思議なコード進行とヴォーカルの旋律が、ありそうで意外とない変わった雰囲気が強く耳に残る佳曲です。イントロからの歯切れの良いリフもカッコいいですが、この時のギタリストの一人、Mick Zaneは残念ながら2016年に他界しました。彼を追悼しながら聴きたいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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