※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、サクソン (SAXON)が1988年にリリースしたアルバム『Destiny』の3曲目に収録。
なんでヘヴィ・メタルの権化にして、NWOBHMの雄であるサクソンがメロハーやねん!というお怒りが聞こえてきそうですが、80年代後半の彼らは全米マーケット進出を意識してか、アルバムごとに音楽性を変化させていました。
その変化の象徴といえるのが、『Destiny』の一曲目にクリストファー・クロスの名曲カヴァー「Ride Like The Wind」が収録された出来事でしょう。これを知った時は、「ん???」と結構衝撃的でしたね。
サクソンがAORをカヴァーするなんて、、と当時のコアなメタルファンの間では「SAXONはもう終わった」みたいなネガティヴな風潮が蔓延していた記憶があります。
そんなことから彼らのファンでさえ『Destiny』をパスした人が多かったと思いますが、あのサクソンのイメージをリセットして、全く違った視点で改めて聴くと、これが案外悪くない!中でも特筆すべき楽曲が、今日ご紹介する「I Can’t Wait anymore」です。
美しいメロディのフック、メロハー風味を踏襲した絶妙のアレンジが素晴らしく、先入観無しで聴けば、一流のメロハーバンドにしか聞こえないことでしょう。外部による提供楽曲?と思いきや、メンバー自身のペンによるものであることも驚きですね。
ヴォーカルのビフ・バイフォードが、いつもよりも抑えめなハイトーンヴォイスで丁寧に歌っているのがミソで、典型的なメロハー楽曲に意外とマッチしているのがとても面白いですね。 こちらはPVも制作されています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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