※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、シナー(SINNER)が、1986年にリリースした5枚目のアルバム『Comin' Out Fighting』の1曲目に収録。
昨日は正統派メタル括りでシナーをご紹介しましたけど、ついでにメロハーの方でも取り上げてみましょう〜。
80年代のメタルブームの中で、シナーも時代に迎合するかのように、突然メインストリーム向けのサウンドを標榜したのが、本作と87年の次作『Dangerous Charm』でした。ジャケットに写るメンバーは、気持ちヘアメタル寄りの風貌でキメてるのが、なかなかに微笑ましいですね〜。
サウンドの方もシンセまで大胆に導入した、アリーナ系ハード・ロック、メロハーとも言える楽曲も複数収録されており驚かされました。本作は正統派メタルファンにお馴染みのクリス・タンガリーディスのプロデュースというのも、ちょっと意外な感じがします。
単なる売れ線狙いなら悲しいところなんですけど、コレがなかなかに楽曲が高品質で良いんですよ〜。マット先生はのちにフロンティアーズのメロハー系作品のプロデュースもやってますし、むしろメロディアスハードな方面は得意と言えるでしょうね。
今回ピックアップした「Hypnotized」は、アルバムのオープニングを飾る爽快&キャッチーそのもののメロハー・チューンです!リフやメロディのフックも抜群にキテますし、最初聴いたときは驚きましたけど、普通にメロハー系の良曲だと思います!
マットのヴォーカルスタイルも意外とマッチしていて、メロディが明確なこうした楽曲もしっかり歌えてますね〜。太めのヴォーカルに加えて、ギターやリズム隊のエッジが効いているので、甘くなり過ぎず絶妙なバランスのメロハーに仕上がっているのは流石です。このいい意味で時代に任せて浮ついた感じの(笑)シナーも、改めて評価して聴いてほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!