※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
※メタルの激しさとのギャップが美しい、バラードの魅力を紹介します!
ノルウェー/アメリカのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、オスロ(OSLO)が、2022年にリリースした1枚目のアルバム『Don't Turn Your Back』の8曲目に収録。
80sのオブスキュアなヘアメタラーを多数リリースしている発掘系レーベルのメタリックブルーレコーズ関連は、いつもヘア/グラム・メタル括りでご紹介していますが、密かにメロハー系のバンドも発掘しています。
知る人ぞ知るメロハーバンドのオスロは、そんな珍しいリリースのひとつですね。バンドの成り立ちは、中心人物のラーズ・コルシュスが20歳の時、ノルウェー・オスロからアメリカに渡った時に始まりました。
1986年にボストンに渡ったラーズは、バークリー音楽院で学びキーボード、ベース、ドラムをマルチにこなすプレイヤーに成長しました。ラーズがバンドを結成すべく、声をかけたのがギターのマイク・マクマナスで、ラーズの出身地からオスロと名付けました。
さらにゲストシンガーとしてポール・グレゴリーを迎え、1991年に3人で9曲をレコーディング。同年にプロモーションオンリーのCDとして発表されました。ちなみにこのCDのオリジナルは、マニアの間で1000ドル以上の価値がついているらしいですね~。
その後、ラーズらは西海岸に渡り各パートのメンバーを整え、5人編成のオスロとしてライヴ活動等や音源制作を続けますが、すでにメロハー系には厳しい1993年。音楽性を変えることを試みても受け入れられず、結局ラーズはノルウェーに帰り、2003年に解散してしまいました。
それから20年以上経ってメタリック・ブルーにかつての音源を提供し、正式にリリースされたのが本作なんですね。1991年の9曲入りプロモCDをベースに、6曲の未発表音源が追加され、ストリーミングでも聴くことができます。
実際に聴くオスロのサウンドは未完成なれど、とりわけプロモ音源部分はメロハー系として、メロディをしっかりと重視した楽曲、パフォーマンスともに及第点の付けられるレベルですね。ジャケにあるアー写のルックスも良く、あと2,3年早く登場していたら、海外レーベルや日本でも十分デビュー出来たと思えるバンドといえるでしょう。
今回は敢えてアルバム随一のバラードチューンの「Why Can’t This Night Last Forever」をピックアップしてみました!ラースのピアノに導かれて始まる楽曲は、ドラマティックで哀感を滲ませたメロディが心に染み渡る逸品です。情感溢れるをギターが随所で泣きまくっているのも素晴らしく、日本のHM/HRファンに愛されるバラード佳曲に認定したいですね!
他の収録楽曲もなかなか良い出来なので、アルバムのプロモCD部分は試してほしいと思います。
ぜひ、一度聴いてみてください!