※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
ハード・ロック界のレジェンド、KISS が1981年にリリースした9枚目のアルバム『Music from "the Elder"』の5曲目に収録。
この頃の日本でのKISSの状況は、70年代の快進撃を考えると嘘のように低迷していました。人気のピークを超えた過去のバンド、みたいな見方をされていたのが、凄く歯がゆかった記憶があります。
実際、Peterの脱退や、素顔を見せる見せないのドタバタとか、自慢のまげを切ってしまったGeneの髪型とか、いろんな事柄が今では考えられないほど、お寒い状況でした。
そんな中で、名作『Destroyer』のプロデューサー、Bob Ezrinを迎えながらも、コンセプトアルバムとして発表されたのが、『Music from "the Elder"』でした。おそらく、KISSファンの誰もが1枚だけ駄作を選ぶなら、これになるのではないでしょうか。
今回ストリーミングで改めて試聴にトライしたものの、全編一気に通すのはなかなかきついですね(汗)。コンセプト作がダメだったとは全く思わないんですが、それぞれの曲に魅力が乏しいんです。ライヴでも演奏されないことから、バンドの中でもほぼタブー視されている感もありますね。
それでも今回ピックアップした「The Oath」は、単独で聴く価値のある、KISS流の極上HM/HRチューンに仕上がってます。このアルバムに埋もれているのがもったいない!リフの刻み具合とか、次作「Creatures of the Night」への繋がりを感じますよね。
この曲は是非フェアウェルツアーでも演奏してほしい気がします!もう1曲、壮大なバラード「 Odyssey」も聴く価値がある楽曲だと思います。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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