※美旋律、メロハー好きなら追求したいAORの魅力をメタル視点で紹介していきます。
アメリカのロックバンド、ORLEANSが1979年にリリースした5枚目のアルバム『Forever』の1曲目に収録。
ラジオなどで流れた曲がとても気に入ったのに、曲名やアーティスト名がわからず、ずっとモヤモヤした経験は、音楽ファンなら誰でもあるのでしょう。今日紹介する曲は、筆者にとってまさにそんな1曲。聴けば心が晴れていくような、爽快で素敵なメロディに彩られたポップチューンで、一度聴いただけなのに、繰り返し脳内再生されるほど、記憶に刻まれていました。
手がかりもなく長い期間が過ぎ去っていたんですが、ある日ラジオでその曲が突然流れてきたんです。ようやくバンドと曲名がわかったときは、嬉しかったですね〜。そんな個人的な思い入れたっぷりの楽曲、ORLEANSの「Love Takes Time」を今回ピックアップしました。
ORLEANSは72年に結成され、ソフト・ロック辺りのジャンルに位置づけられます。楽曲によってはAORといっても差し支えないでしょう。75年の「Dance with Me」の大ヒットで、広く音楽シーンに知られましたが、本国での活躍に比べると、日本で認知度は今ひとつの印象もあります。
『Forever』は、中心人物でギターのJohn Hallが脱退直後に発表された音源で、その頃はバンドの未来を危惧する声もありました。ちなみにJohnは、のちにニューヨーク州の下院議員になった、ユニークなキャリアの持ち主です。
けれども、ギター、ヴォーカルのLarry Hoppen(残念ながら2012年に他界)の頑張りもあり、ORLEANSは、新たな可能性を拓くサウンドを創り、「Love Takes Time」は全米11位のヒットを記録しました。この曲の邦題は「友よ再び」。ここから、新生ORLEANSの第一歩が、再び始まったんですね。
ストリーミングでは当初、後年のリレコーディングヴァーションしか聴けませんでしたが、今はオリジナルもアップされました。Larryの味わい深い歌唱と甘酸っぱいメロディ、美しいハーモニーと爽やかなアレンジが織りなす音世界は、何度聴いても初めて聴いた時の感動そのままです!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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