評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ストライパー (STRYPER)が、1990年にリリースした5枚目のアルバム『Against the Law』の8曲目に収録。
このアルバムを駄盤と切り捨てるのは、ちょっと言い過ぎかもしれません。というのも、後半の4曲(8曲目以降)は、決して悪くないんですね。従来のストライパーのファンであれば、十分納得のいく楽曲ですが、なぜか後半に固まってるんですよ(笑)。
ただ、『To Hell with The Devil』『In God We Trust』と、ポップでキャッチーな魅力を充満させた、秀作を連発させていた後だけに、ヘヴィでダークなイメージの本作を当時聴いた時は、正直「ストライパーよ、お前もか〜」と、ショックを受けたのも事実でした。
トレードマークだった、イエローアンドブラックのロゴも、突然ここで無くなりましたし、その後、2000年代にかつての音楽性へと、再び戻っていったこともあり、黒歴史的な扱いになっているように思えます。
今回、前述の後半4曲のどれにしようかと思いつつ、「Caught In the Middle」をピックアップしてみました。STRYPERらしい美麗でキャッチーなメロディと、メタル色をしっかりと前面に出したハードなテイストが、巧みに融合した楽曲ですね。
お馴染みのマイケル・スウィートの突き抜けるハイトーンを始め、バンドのパフォーマンスも素晴らしいですし、メジャー感のあるプロダクションも流石の出来になっています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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