※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
カナダのハード・ロック・アーティスト、アルド・ノヴァ(ALDO NOVA)が、1982年にリリースした1枚目のアルバム『Aldo Nova』の1曲目に収録。
アルド・ノヴァは、ヴォーカリスト、ギタリストとしてだけでなく、自らの作品をプロデュースする、マルチな才能を持つアーティストとして知られています。80年代初期の当時に、彼が作り出すロックは、最先端を行く近未来のイメージを抱かせてくれました。
実際に、デビューするやアルド・ノヴァの存在は話題となり、デビュー作は、いきなり全米8位まで上昇、ダブルプラチナムを獲得するヒットとなりました。彼の才能の豊かさが認められたゆえでありますが、洗練されたロックサウンドの中に、幅広い層に好まれるであろう、ラジオフレンドリーでキャッチーな楽曲を揃えていたのは、見逃せないポイントでしょう。
今回ピックアップした「Fantasy」は、アルバムの冒頭、ファーストシングルにもなった、アルド・ノヴァの代表曲です。ビルボードのシングルチャートで23位まで上昇し、日本の洋楽ラジオ番組でも、よくオンエアされていたので、この曲でアルド・ノヴァの存在を知った人が殆どだと思います。
スペーシーなSEを切り裂いて響き渡る、ハードなディストーションギターに、耳を奪われます。イエスの「Owner of a Lonely Heart 」に匹敵するような、ガツンとインパクトのある音色とリフが、この曲を名曲に決定づけていますね!アルド・ノヴァの、ちょっとか細く甘い歌声も、いい塩梅を醸し出しています。
キーボードのアレンジあたりは、どことなくボン・ジョヴィを彷彿とさせますが、アルド・ノヴァの才能を高く評価しリスペクトしていたのが、誰あろうジョン・ボン・ジョヴィでした。ジョンは自らがビッグになった後、アルド・ノヴァとのコラボを実現し、ジョン自らのレーベルから、アルバム『Blood on the Bricks』をリリースしました。
正直、その内容自体は期待ほどでもなかったんですが(汗)、ジョンのような影響力のあるアーティストにより、アルド・ノヴァが再評価されたのは、とても喜ばしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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