※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
イギリスのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ストレンジウェイズ (STRANGEWAYS)が、1987年にリリースした2枚目のアルバム『Native Sons』の4曲目に収録。
メロハーファンにはお馴染みのヴォーカリスト、テリー・ブロックが参加しての第一弾作品が、この『Native Sons』でした。スティーヴ・ペリーそっくり系(そんなカテゴリーがあるのかわかりませんが(笑))の中でも、ソロ名義作をリリースするなど、実力の高いテリーだけに、天まで突き抜ける勢いの理想的なハイトーンヴォイスを、ここでも聴かせてくれます。
楽曲面に注目すると、イギリスのメロハーバンドらしく、爽快な美旋律の中でも、どこかしっとりと憂を感じさせる雰囲気が漂っている点が、大きな魅力ですね。ジャケットになったメンバーのアー写が醸し出すムードが、ストレンジウェイズのサウンドそのものを、表しているように見えます。
良い曲、良質なメロディが随所に収められていますが、中でも今回ピックアップした「Where Do We Go from Here」は、ハードでエッジの効いたギターと、美旋律の洪水のコントラストが素晴らしい、メロハーのお手本といえる佳曲です。
テリーが分厚いコーラスで歌う、サビメロのフックは、強すぎ!の一言ですね〜。さらに、一筋縄ではいかない、巧みなコードワークがお見事で、凡百のメロハーバンドとは一線を画す、高いミュージシャンシップを感じさせてくれます。クリアなサウンドプロダクションも、メジャー感に溢れていますよね。
”イギリスのジャーニー”などと、一部で評されたストレンジウェイズですが、残念ながら、当時日本ではそれほど注目されることなく、過小評価で終わってしまった感があります。今こそ、ストリーミングで、メロディの妙を味わってほしいバンドのひとつですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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