※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
イングランドのメロディアス・ハード・ロック・バンド、 テン (TEN)が、1996年にリリースした1枚目のアルバム『X』の5曲目に収録。
”メロハー”を体現するバンドとして、すぐに思い浮かぶひとつが、このテンですね。実際には、意外とヘヴィでエッジの効いた楽曲も多いのが特徴だったりします。じゃあ、なぜメロハーの典型に思えるかというと、メロディアスなHM/HRの氷河期である90年代中期〜後期に、フェア・ウォーニングらと時代の波に逆らうように奮闘し、日本で支持を集めていたイメージが、今も強いからかもしれません。
元々はゲイリー・ヒューズのソロ活動に参加していた、ギタリストのヴィニー・バーンズらと、バンド形式に発展させたのがテンの始まりでした。ゲイリーのソロとあまり差異のない印象だったので、これほど息の長いバンドになるとは、当時思いませんでしたね。しかも、アメリカのマーケットでも、そこそこ健闘しています。
改めて知ったんですが、2018年の最新作まで、実に14枚!ものアルバムを量産しているとは驚きです。最近になって多くの作品が、ようやくストリーミング化されたのは嬉しいですが、全部一気に聴くのは、かなりの忍耐力が必要でしょう(笑)。
しかも、テンの曲って、7〜8分とか結構長めで冗長(汗)な楽曲が多く散見されるんですが、、全て覚えている人がいれば、本物のマニアですね。イントロクイズとか絶対無理そうです(笑)。
そんなテンの代表曲といえば、セカンドの「The Name of the Rose」辺りでしょうが、この曲も1曲目なのに約8分30秒と長い!個人的には比較的にコンパクトかつ、ゲイリーのソロに近いメロハーテイストに溢れたデビュー作が一番好みです。
今回ピックアップした「Stay With Me」は、テンにしてはキャッチーなAメロから、いかにもテンらしい美旋律と叙情性が織りなす、フック満載のサビにつながる流れが俊逸なチューンです!ありがちなハイトーンとは異なる、中音域を行き交うゲイリーの個性的なヴォーカルも、テンの魅力を形づくっています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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